29.5.2. 単一の実行可能ファイルでの opreport の使用
特定の実行ファイルに関するより詳細なプロファイル情報を取得するには、opreport を使用します。
opreport mode executable
~]# opreport mode executable
実行可能ファイル は、分析する実行可能ファイルへの完全パスである必要があります。モード は以下のいずれかになります。
-
-l
- シンボルによるサンプルデータを一覧表示します。たとえば、以下は、opreport -l /lib/tls/libc-version.so コマンドを実行する際の出力の一部です。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 最初の列は、シンボルのサンプル数で、2 番目のコラムは、実行可能なサンプルに対するこのシンボルのサンプルの割合で、3 番目のコラムは記号名になります。最大数のサンプルから最小(リバース順序)に出力を並べ替えるには、-l
オプションとともに-r
を使用します。 -
-i symbol-name
- シンボル名に固有のサンプルデータを一覧表示します。たとえば、以下の出力は、opreport -l -i __gconv_transform_utf8_internal /lib/tls/libc-version.so コマンドにあります。
samples % symbol name 12 100.000 __gconv_transform_utf8_internal
samples % symbol name 12 100.000 __gconv_transform_utf8_internal
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 最初の行は、シンボル/実行可能ファイルの組み合わせの概要です。最初の列は、メモリーシンボルのサンプル数です。2 列目は、シンボルのサンプルの合計数と相対的に、メモリーアドレスのサンプルの割合(パーセント)です。3 列はシンボル名です。 -
-d
-l
よりも多くの詳細を含むシンボルによるサンプルデータを一覧表示します。たとえば、以下の出力は、opreport -l -d __gconv_transform_utf8_internal /lib/tls/libc-version.so コマンドにあります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow データは-l
オプションと同じですが、各シンボルで、使用される各仮想メモリーアドレスが表示されます。各仮想メモリーアドレスについて、シンボルのサンプル数と基準に対するサンプル数とパーセンテージが表示されます。-
-x
symbol-name - 出力からシンボルのコンマ区切りリストを除外します。
-
Session
:name /var/lib/oprofile/samples/
ディレクトリーに対するセッションまたはディレクトリーへの完全パスを指定します。