22.15. ntpdate サーバーの設定


ntpdate サービスの目的は、システムの起動時にクロックを設定することです。ntpdate が正確な時間を確保し、クロックでジャンプが生じないようにすることができます。ntpdate の使用と step-tickers の一覧は非推奨とみなされるため、Red Hat Enterprise Linux 6 はデフォルトで -g オプションを ntpd コマンドに指定しますが、ntpdate ではなく、この -g オプションが使用されます。ただし、-g オプションを指定すると、ntpd は 1000s のオフセット制限を無視し、時間を同期しようとします。他のプログラムやサービスの開始時に時間が正しいことを保証する訳ではありません。そのため、ntpd サービスは、ntpd が無効であるか、または正しい時間で開始する必要があるサービスがあり、クロックでジャンプが生じないようにする場合に便利です。
ntpdate サービスがシステム起動時に実行されるようになっていることを確認するには、以下のコマンドを発行します。
~]$ chkconfig --list ntpdate
ntpdate        	0:off	1:off	2:on	3:on	4:on	5:on	6:off
システム起動時にサービスが実行するようにするには、root で以下のコマンドを発行します。
~]# chkconfig ntpdate on
ntpdate サーバーを設定するには、テキストエディターを root として実行し、/etc/ntp/step-tickers を編集して以下のように 1 つ以上のホスト名を含めます。
clock1.example.com
clock2.example.com
ntpdate は、システム起動時に日付情報を取得するためにこのファイルを 1 回使用するだけなので、記載されているサーバー数は重要ではありません。内部のタイムサーバーがある場合は、そのホスト名を 1 行目に使います。2 行目に追加のホストをバックアップとしておくのがよいでしょう。バックアップサーバーにどれを選ぶか、また 2 番目のホストを内部または外部とするかは、リスク評価によります。たとえば、1 番目のサーバーに影響する問題が 2 番目のサーバーにも影響する可能性はどの程度か。1 番目のサーバーにアクセスできなくなるネットワーク障害時に、より接続性が高いのは外部サーバーかそれとも内部サーバーか、といった点を考慮します。
ntpdate サービスには、システム起動時に使用される NTP サーバーの一覧が含まれる必要があるファイルがあります。誤ったチェッカー(正しいタイムソース)の可能性を減らすために、時間オフセット計算の質に影響を与えるために、最後の 4 つのサーバーを一覧表示することが推奨されます。ただし、一般にアクセス可能なタイムソースはほとんど正しくありません。
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