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8.4.2. [repository] オプションの設定

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[ repository ] セクションは、個別の Yum リポジトリーの定義を可能にする my_personal_repo (スペースは使用不可)などの一意のリポジトリー ID です。競合を回避するために、カスタムリポジトリーには、Red Hat リポジトリーで使用されている名前を使用しないでください。
以下は、[repository] セクションの形式が最小限の例です。
[repository]
name=repository_name
baseurl=repository_url
すべての [repository] セクションには、以下のディレクティブを含める必要があります。
name=repository_name
repository_name は、人間が判読できる文字列で、リポジトリーを記述します。
baseurl=repository_url
repository_url は、リポジトリーの repodata ディレクトリーが置かれているディレクトリーの URL に置き換えます。
  • リポジトリーが HTTP にある場合は、http://path/to/repoを使用します。
  • リポジトリーが FTP にある場合は、ftp://path/to/repoを使用します。
  • リポジトリーがマシンのローカルにある場合は、file:///path/to/local/repoを使用します。
  • 特定のオンラインリポジトリーでベーシック HTTP 認証が必要な場合は、username: password @link として URL の前に付けてユーザー名とパスワードを指定できます。たとえば、http://www.example.com/repo/ にあるリポジトリーでユーザー名とパスワードのパスワードが必要な場合、baseurl リンクは http://user:password@www.example.com/repo/ として指定できます。
通常この URL は以下のような HTTP リンクになります。
baseurl=http://path/to/repo/releases/$releasever/server/$basearch/os/
Yum は常に URL の $releasever$arch、および $basearch 変数を展開することに注意してください。Yum 変数の詳細は、「yum 変数の使用」 を参照してください。
もう 1 つの便利な [repository] ディレクティブを以下に示します。
enabled=value
ここで、value は以下のいずれかになります。
0: 更新およびインストールの実行時には、パッケージソースとしてこのリポジトリーを含めません。これはリポジトリーを迅速に有効または無効にする簡単な方法です。更新またはインストールには無効にしているリポジトリーから、単一パッケージが欲しい場合に便利です。
1: パッケージソースとしてこのリポジトリーを含めます。
リポジトリーのオンとオフは、--enablerepo=repo_nameオプションまたは --disablerepo=repo_name オプションを yum に渡すか、PackageKit ユーティリティーのソフトウェアの 追加/削除 ウィンドウから実行できます。
他にも多くの [repository] オプションが存在します。完全な一覧は、yum.conf(5)man ページの [repository] OPTIONS セクションを参照してください。

例8.6 /etc/yum.repos.d/redhat.repo ファイルのサンプル

以下は、/etc/yum.repos.d/redhat.repo ファイルの例です。
#
# Red Hat Repositories
# Managed by (rhsm) subscription-manager
#

[red-hat-enterprise-linux-scalable-file-system-for-rhel-6-entitlement-rpms]
name = Red Hat Enterprise Linux Scalable File System (for RHEL 6 Entitlement) (RPMs)
baseurl = https://cdn.redhat.com/content/dist/rhel/entitlement-6/releases/$releasever/$basearch/scalablefilesystem/os
enabled = 1
gpgcheck = 1
gpgkey = file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release
sslverify = 1
sslcacert = /etc/rhsm/ca/redhat-uep.pem
sslclientkey = /etc/pki/entitlement/key.pem
sslclientcert = /etc/pki/entitlement/11300387955690106.pem

[red-hat-enterprise-linux-scalable-file-system-for-rhel-6-entitlement-source-rpms]
name = Red Hat Enterprise Linux Scalable File System (for RHEL 6 Entitlement) (Source RPMs)
baseurl = https://cdn.redhat.com/content/dist/rhel/entitlement-6/releases/$releasever/$basearch/scalablefilesystem/source/SRPMS
enabled = 0
gpgcheck = 1
gpgkey = file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release
sslverify = 1
sslcacert = /etc/rhsm/ca/redhat-uep.pem
sslclientkey = /etc/pki/entitlement/key.pem
sslclientcert = /etc/pki/entitlement/11300387955690106.pem

[red-hat-enterprise-linux-scalable-file-system-for-rhel-6-entitlement-debug-rpms]
name = Red Hat Enterprise Linux Scalable File System (for RHEL 6 Entitlement) (Debug RPMs)
baseurl = https://cdn.redhat.com/content/dist/rhel/entitlement-6/releases/$releasever/$basearch/scalablefilesystem/debug
enabled = 0
gpgcheck = 1
gpgkey = file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release
sslverify = 1
sslcacert = /etc/rhsm/ca/redhat-uep.pem
sslclientkey = /etc/pki/entitlement/key.pem
sslclientcert = /etc/pki/entitlement/11300387955690106.pem
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