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10.3.3. モバイルブロードバンド接続の確立

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NetworkManager のモバイルブロードバンド接続機能を使用すると、以下の 2G3G のサービスに接続することができます。
  • 2g - GPRS一般パケット通信サービス)または EDGEGSM Evolution 用のデータレートの強化
  • 3g - UMTS (Universal Mobile Telecommunications System)または HSPA (High Speed Packet Access)
接続を作成するには、使用中のシステムがすでに発見して認識しているモバイルブロードバンドのデバイス (モデム) をコンピューターが備えている必要があります。そのようなデバイスはコンピューターに内蔵されている場合 (多くのノートブックやネットブック) と、外付けまたは内蔵のハードウェアとして提供されている場合があります。たとえば、PC カードや USB モデム、ドングル、モデムとして機能する携帯電話などです。

手順10.3 新しいモバイルブロードバンド接続の追加

Network Connections ウィンドウを開き、Add をクリックして、一覧から Mobile Broadband を選択して、モバイルブロードバンド接続を設定できます。
  1. Notification Area の NetworkManager アプレットアイコンを右クリックし、Edit Connections をクリックします。ネットワーク接続 ウィンドウが表示されます。
  2. Add ボタンをクリックして選択リストを開きます。Mobile Broadband を選択し、Create クリックします。Set up a Mobile Broadband Connection Assistant が表示されます。
  3. このモバイルブロードバンドデバイス用の接続を作成 の下で、その接続で使用する 2G または 3G に対応したデバイスを選択します。ドロップダウンメニューが非アクティブの場合、これはシステムがモバイルブロードバンドが可能なデバイスを検出できなかったことを示します。この状況では、キャンセル をクリックして、モバイルブロードバンドの機能を持ったデバイスが接続されており、それがコンピューターに認識されていることを確認してください。Forward ボタンをクリックします。
  4. 一覧からサービスプロバイダーが置かれている国を選択し、forward ボタンをクリックします。
  5. 一覧からプロバイダーを選択するか、手動で入力します。Forward ボタンをクリックします。
  6. ドロップダウンメニューから支払い計画を選択し、Access Point Name (APN)が正しいことを確認します。Forward ボタンをクリックします。
  7. 設定を確認して、適用 ボタンをクリックします。
  8. の手順に従って、モバイルブロードバンド固有の設定を編集します。これには、の下の Mobile Broadband タブ の説明を参照し、モバイルブロードバンド固有の設定を編集します。

手順10.4 既存のモバイルブロードバンド接続を編集する

以下の手順に従って、既存のモバイルブロードバンド接続を編集します。
  1. Notification Area の NetworkManager アプレットアイコンを右クリックし、Edit Connections をクリックします。ネットワーク接続 ウィンドウが表示されます。
  2. 編集する接続を選択して、編集 ボタンをクリックします。
  3. Mobile Broadband タブを選択します。
  4. 接続名、自動接続の動作、および可用性のセッティングを設定します。
    編集ダイアログの 3 つの設定は、すべての接続タイプに共通します。
    • 接続名: ネットワーク接続の名前を入力します。この名前は、Network Connections ウィンドウの Mobile Broadband セクションでこの接続を一覧表示するために使用されます。
    • Connect automatically - NetworkManager が利用可能なときにこの接続に自動接続する場合は、このボックスにチェックを付けます。詳細は、「ネットワークの自動接続」 を参照してください。
    • すべてのユーザーが使用 - このボックスにチェックを入れて、システム上のすべてのユーザーが利用可能な接続を作成します。この設定を変更するには、root 権限が必要になる場合があります。詳しくは、「ユーザーおよびシステム接続」 を参照してください。
  5. の手順に従って、モバイルブロードバンド固有の設定を編集します。これには、の下の Mobile Broadband タブ の説明を参照し、モバイルブロードバンド固有の設定を編集します。

新規 (または修正した) 接続を保存して他の設定を行う

モバイルブロードバンド接続の編集が終了したら、適用 ボタンをクリックすると、NetworkManager により、カスタマイズされた設定がすぐに保存されます。正しい設定がある場合は、NetworkManager Notification Area アプレットから新しい接続またはカスタマイズされた接続を選択して接続できます。新しい接続または変更された接続の使用に関する詳細は、「ネットワークへの接続」 を参照してください。
既存の接続をさらに設定をするには、ネットワーク接続 ウィンドウ内でその接続を選択し、編集 をクリックして 編集 ダイアログに戻ります。
そして、以下のいずれかの設定をします。

モバイルブロードバンドタブの設定

アシスタントを使用した新しいモバイルブロードバンド接続がすでに追加されている場合(指示については 手順10.3「新しいモバイルブロードバンド接続の追加」 を参照)、ホームページが利用できない場合に Mobile Broadband タブを編集してロミングを無効にするか、ネットワーク ID を割り当てるか、NetworkManager が接続を使用する際に特定のテクノロジー(3G または 2G など)を選択するように指示できます。
数値
GSM ベースのモバイルブロードバンドネットワークでの PPP 接続を確立するためにダイアルする番号です。このフィールドは、ブロードバンドデバイスの初期インストールの際に自動設定されている場合があります。通常、このフィールドは空白で残し、代わりに APN を記入します。
Username
ネットワークでの認証に使用するユーザー名を記入します。一部のプロバイダーは、ユーザー名を提供しないことや、ネットワーク接続の時点でユーザー名を受け付けたりすることがあります。
Password
ネットワークで認証に使用するパスワードを記入します。一部のプロバイダーはパスワードを提供しなかったり、またはすべてのパスワードを受け付けたりします。
APN
GSM ベースのネットワークとの接続を確立するために使用する Access Point Name (APN) を記入します。これは以下の項目を決定するので、正しい APN を記入することが重要になります。
  • ネットワーク使用率についてユーザーが請求する方法、またはその両方
  • ユーザーがインターネット、イントラネット、サブネットワークにアクセスできるかどうか。
ネットワーク ID
ネットワーク ID を記入すると、NetworkManager は強制的にデバイスが特定のネットワークのみに登録されるようにします。これにより、ローミングを直接に制御できない時に接続がローミングしないようにします。
Type
Any: デフォルト値の Any では、モデムが最速のネットワークを選択します。
3G (UMTS/HSPA): 接続が 3G ネットワーク技術のみを使用するように強制します。
2G (GPRS/EDGE): 接続が 2G ネットワーク技術のみを使用するように強制します。
Prefer 3G (UMTS/HSPA): 最初に HSPA または UMTS などの 3G 技術を使用した接続を試み、失敗した後にのみ GPRS または EDGE にフォールバックします。
Prefer 2G (GPRS/EDGE): 最初に GPRS または EDGE などの 2G 技術を使用した接続を試み、失敗した後にのみ HSPA または UMTS にフォールバックします。
ホームネットワークが使用できない場合にローミングを許可
ホームネットワークからローミングへの移行ではなく、NetworkManager が接続を終了するようにするには、このボックスからチェックを外します。これにより、ローミング料金を回避できます。ボックスにチェックが入っていると、NetworkManager はホームネットワークからローミングに、またはその逆に切り替えることで接続を維持しようとします。
PIN
デバイスの SIM (Subscriber Identity Module (購読者識別モジュール)) が PIN (Personal Identification Number (個人識別番号)) でロックされている場合は、その PIN を入力して NetworkManager がデバイスのロックを解除できるようにします。どんな目的でもデバイスの使用に PIN を必要とする場合は、NetworkManager は SIM をロック解除する必要があります。
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