28.3.2. 問題の報告


特定の問題を報告するには、以下のコマンドを使用します。
 abrt-cli report directory 
... ここでの directory は、報告されている問題の問題 データディレクトリー を表します。以下に例を示します。
~]$ abrt-cli report /var/spool/abrt/ccpp-2011-09-13-10:18:14-2895
How you would like to analyze the problem?
1) Collect .xsession-errors
2) Local GNU Debugger
Select analyzer: _
ABRT は、報告されている問題のアナライザーイベントを選択するように求められます。イベントを選択すると、問題は分析されます。これにはかなり時間がかかる可能性があります。問題レポートの準備ができたら、abrt-cli がレポートの内容を含むテキストエディターを開きます。これでレポート内容を確認でき、クラッシュを再現させるための指示やコメントを記入できます。また、バックトレースも確認するようにしてください。バックトレースは公開サーバーに送信され、問題レポーターイベントの設定によっては誰でも確認できるためです。
選択するテキストエディターの選択
レポートの確認に使用するテキストエディターを選択できます。abrt-cli は、ABRT_EDITOR 環境変数で定義されたエディターを使用します。変数が定義されていない場合は、VISUAL および EDITOR 変数を確認します。いずれの変数も設定されていない場合は、vi が使用されます。.bashrc 設定ファイルで優先エディターを設定することもできます。たとえば、GNU Emacs を使用する場合は、そのファイルに以下の行を追加します。
export VISUAL=emacs
レポートでの作業が終了したら、変更を保存してエディターを終了します。レポートの送信に使用する設定済みの ABRT レポーターイベントが尋ねられます。
How would you like to report the problem?
1) Logger
2) Red Hat Customer Support
Select reporter(s): _
レポート方法の選択後に、レポートに送信されるデータの確認に進むことができます。以下の表は、abrt-cli report コマンドで利用可能なオプションを示しています。
表28.4 abrt-cli report コマンドのオプション
オプション 説明
追加オプションがないと、abrt-cli report コマンドは通常の出力を提供します。
-v--verbose abrt-cli レポート は、そのアクションに関する追加情報を提供します。
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