8.3.3. トランザクションを元に戻す/繰り返す


トランザクション履歴の確認以外に、yum history コマンドは、選択したトランザクションを元に戻す、または繰り返す方法を提供します。トランザクションを元に戻すには、root で次のコマンドを実行します。
yum history undo id
Copy to Clipboard Toggle word wrap
特定のトランザクションを繰り返すには、root で次のコマンドを実行します。
yum history redo id
Copy to Clipboard Toggle word wrap
どちらのコマンドでも last キーワードを使用して、最新のトランザクションを元に戻す、または繰り返すことができます。
yum history undo コマンドおよび yum history redo コマンドはいずれも、トランザクション中に実行されたステップのみを元に戻すか、繰り返すことに注意してください。トランザクションで新しいパッケージがインストールされた場合に、yum history undo コマンドを実行すると、そのパッケージがアンインストールされ、トランザクションでパッケージがアンインストールされた場合は、このコマンドにより再度インストールされます。またこのコマンドは、(古いパッケージが引き続き利用可能な場合に) 更新済みパッケージをすべて以前のバージョンにダウングレードする試みも行います。
複数の同一システムを管理する場合、Yum はいずれかのシステムでトランザクションを実行し、トランザクションの詳細をファイルに格納し、テスト期間後に残りのシステムで同じトランザクションを繰り返すこともできます。トランザクションの詳細をファイルに保存するには、root で次のコマンドを実行します。
yum -q history addon-info id saved_tx > file_name
Copy to Clipboard Toggle word wrap
このファイルを目的のシステムにコピーしたら、root で以下のコマンドを使用してトランザクションを繰り返すことができます。
yum load-transaction file_name
Copy to Clipboard Toggle word wrap
ただし、ファイルに保存されている rpmdb バージョンは、ターゲットシステムのバージョンと同じである必要があります。yum version nogroups コマンドを使用すると、rpmdb バージョンを確認できます。
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat