1.11.4.4.3. 設定レシピ
これらの設定レシピを使用して、以下の項目を設定することができます。
1.11.4.4.3.1. データプレーンでの相互 TLS
データプレーン通信の相互 TLS は、ServiceMeshControlPlane
リソースの spec.security.dataPlane.mtls
で設定されます。これはデフォルトは false
になります。
1.11.4.4.3.2. カスタム署名キー
Istiod は、サービスプロキシーによって使用されるクライアント証明書とプライベートキーを管理します。デフォルトで、Istiod は署名用に自己署名証明書を使用しますが、カスタム証明書とシークレットキーを設定できます。署名するキーの設定方法についての詳細は、 外部認証局キーおよび証明書の追加 を参照してください。
1.11.4.4.3.3. トレーシング
トレースは spec.tracing
で設定されます。現在、サポートされるトレーサーの唯一のタイプは Jaeger
です。サンプリングは 0.01% の増分 (例: 1 は 0.01%、10000 は 100%) を表すスケーリングされた整数です。トレースの実装およびサンプリングレートを指定できます。
spec: tracing: sampling: 100 # 1% type: Jaeger
Jaeger は、ServiceMeshControlPlane
リソースの addons
セクションで設定します。
spec: addons: jaeger: name: jaeger install: storage: type: Memory # or Elasticsearch for production mode memory: maxTraces: 100000 elasticsearch: # the following values only apply if storage:type:=Elasticsearch storage: # specific storageclass configuration for the Jaeger Elasticsearch (optional) size: "100G" storageClassName: "storageclass" nodeCount: 3 redundancyPolicy: SingleRedundancy runtime: components: tracing.jaeger: {} # general Jaeger specific runtime configuration (optional) tracing.jaeger.elasticsearch: #runtime configuration for Jaeger Elasticsearch deployment (optional) container: resources: requests: memory: "1Gi" cpu: "500m" limits: memory: "1Gi"
Jaeger インストールは install
フィールドでカスタマイズできます。リソース制限などのコンテナー設定は、spec.runtime.components.jaeger
の関連フィールドに設定されます。spec.addons.jaeger.name
の値に一致する Jaeger リソースが存在する場合、Service Mesh コントロールプレーンは既存のインストールを使用するように設定されます。既存の Jaeger リソースを使用して Jaeger インストールを完全にカスタマイズします。
1.11.4.4.3.4. 可視化
Kiali および Grafana は、ServiceMeshControlPlane
リソースの addons
セクションで設定されます。
spec: addons: grafana: enabled: true install: {} # customize install kiali: enabled: true name: kiali install: {} # customize install
Grafana および Kiali のインストールは、それぞれの install
フィールドでカスタマイズできます。リソース制限などのコンテナーのカスタマイズは、 spec.runtime.components.kiali
および spec.runtime.components.grafana
で設定されます。name の値に一致する既存の Kiali リソースが存在する場合、Service Mesh コントロールプレーンはコントロールプレーンで使用するように Kiali リソースを設定します。accessible_namespaces
一覧や Grafana、Prometheus、およびトレースのエンドポイントなどの Kiali リソースの一部のフィールドは上書きされます。既存のリソースを使用して Kiali インストールを完全にカスタマイズします。
1.11.4.4.3.5. リソース使用状況とスケジューリング
リソースは spec.runtime.<component>
で設定されます。以下のコンポーネント名がサポートされます。
コンポーネント | 説明 | サポート対象バージョン |
---|---|---|
セキュリティー | Citadel コンテナー | v1.0/1.1 |
galley | Galley コンテナー | v1.0/1.1 |
pilot | Pilot/Istiod コンテナー | v1.0/1.1/2.0 |
mixer | istio-telemetry および istio-policy コンテナー | v1.0/1.1 |
| istio-policy コンテナー | v2.0 |
| istio-telemetry コンテナー | v2.0 |
| 各種アドオンと共に使用する oauth-proxy コンテナー | v1.0/1.1/2.0 |
| サイドカーインジェクター Webhook コンテナー | v1.0/1.1 |
| 一般的な Jaeger コンテナー: すべての設定が適用されない可能性があります。Jaeger インストールの完全なカスタマイズは、既存の Jaeger リソースを Service Mesh コントロールプレーンの設定に指定することでサポートされます。 | v1.0/1.1/2.0 |
| Jaeger エージェントに固有の設定 | v1.0/1.1/2.0 |
| Jaeger allInOne に固有の設定 | v1.0/1.1/2.0 |
| Jaeger コレクターに固有の設定 | v1.0/1.1/2.0 |
| Jaeger elasticsearch デプロイメントに固有の設定 | v1.0/1.1/2.0 |
| Jaeger クエリーに固有の設定 | v1.0/1.1/2.0 |
prometheus | prometheus コンテナー | v1.0/1.1/2.0 |
kiali | Kiali コンテナー: Kiali インストールの完全なカスタマイズは、既存の Kiali リソースを Service Mesh コントロールプレーン設定に指定してサポートされます。 | v1.0/1.1/2.0 |
grafana | Grafana コンテナー | v1.0/1.1/2.0 |
3scale | 3scale コンテナー | v1.0/1.1/2.0 |
| WASM 拡張キャッシュコンテナー | V2.0: テクノロジープレビュー |
コンポーネントによっては、リソースの制限およびスケジューリングをサポートするものもあります。詳細は、パフォーマンスおよびスケーラビリティー を参照してください。