1.18. サービスメッシュの接続
フェデレーション は、個別の管理ドメインで管理される個別のメッシュ間でサービスとワークロードを共有できるデプロイメントモデルです。
1.18.1. フェデレーションの概要
フェデレーションは、個別のメッシュ間でサービスを接続できるようにする機能セットであり、複数の別個の管理対象ドメイン間での認証、認可、およびトラフィック管理などの Service Mesh 機能を使用できるようにします。
フェデレーションメッシュを実装すると、複数の OpenShift クラスター全体で実行されている単一のサービスメッシュを実行、管理、および監視できます。Red Hat OpenShift Service Mesh のフェデレーションは、メッシュ間の最小限の信頼を前提とする Service Mesh のマルチクラスター実装に対して独自のアプローチを採用しています。
Service Mesh フェデレーションでは、各メッシュが個別に管理され、独自の管理者を用意することが前提です。デフォルトの動作では、通信が許可されず、メッシュ間で情報を共有されません。メッシュ間の情報、オプトインを明示することで共有されます。共有設定されていない限り、フェデレーションメッシュでは共有されません。証明書の生成、メトリクス、トレース収集などのサポート機能は、それぞれのメッシュのローカルで機能します。
各サービスメッシュで ServiceMeshControlPlane
が、フェデレーション専用の ingress および egress ゲートウェイを作成してメッシュの信頼ドメインを指定するように設定します。
フェデレーションでは、追加でフェデレーションファイルも作成されます。以下のリソースを使用して、2 つ以上のメッシュ間のフェデレーションを設定します。
- ServiceMeshPeer リソースは、サービスメッシュのペア間のフェデレーションを宣言します。
- ExportedServiceSet リソース: メッシュからの 1 つ以上のサービスがピアメッシュで使用できることを宣言します。
- ImportedServiceSet リソース: ピアメッシュでエクスポートされたどのサービスがメッシュにインポートされるかを宣言します。