6.4. Red Hat OpenShift Pipelines テクノロジープレビュー 1.0 のリリースノート
6.4.1. 新機能
Red Hat OpenShift Pipelines テクノロジープレビュー (TP) 1.0 が OpenShift Container Platform 4.6 で利用可能になりました。Red Hat OpenShift Pipelines TP 1.0 が以下をサポートするように更新されています。
- Tekton Pipelines 0.11.3
-
Tekton
tkn
CLI 0.9.0 - Tekton Triggers 0.4.0
- Tekton Catalog 0.11 をベースとする ClusterTask
以下では、修正および安定性の面での改善点に加え、OpenShift Pipeline 1.0 の主な新機能について説明します。
6.4.1.1. Pipeline
- v1beta1 API バージョンのサポート。
- 改善された LimitRange のサポート。以前のバージョンでは、LimitRange は TaskRun および PipelineRun に対してのみ指定されていました。LimitRange を明示的に指定する必要がなくなりました。namespace 間で最小の LimitRange が使用されます。
- TaskResults および TaskParams を使用して Task 間でデータを共有するためのサポート。
-
パイプラインは、
HOME
環境変数および Step のworkingDir
を上書きしないように設定できるようになりました。 -
Task Step と同様に、
sidecars
がスクリプトモードをサポートするようになりました。 -
TaskRun
podTemplate
に別のスケジューラーの名前を指定できるようになりました。 - Star Array Notation を使用した変数置換のサポート。
- Tekton Controller は、個別の namespace を監視するように設定できるようになりました。
- Pipeline、Task、ClusterTask、Resource、および Condition の仕様に新規の説明フィールドが追加されました。
- Git PipelineResource へのプロキシーパラメーターの追加。
6.4.1.2. Pipelines CLI
-
describe
サブコマンドが以下のtkn
リソースについて追加されました。eventlistener
、condition
、triggertemplate
、clustertask
、およびtriggerbinding
。 -
v1beta1
についてのサポートが、v1alpha1
の後方互換性と共に以下のコマンドに追加されました。clustertask
、task
、pipeline
、pipelinerun
、およびtaskrun
。 以下のコマンドで、
--all-namespaces
フラグオプションを使用してすべての namespace からの出力を一覧表示できるようになりました。-
tkn task list
-
tkn pipeline list
-
tkn taskrun list
tkn pipelinerun list
これらのコマンドの出力は、
--no-headers
フラグオプションを使用してヘッダーなしで情報を表示するように強化されています。
-
-
--use-param-defaults
フラグをtkn pipelines start
コマンドに指定することにより、デフォルトのパラメーター値を使用して Pipeline を起動できるようになりました。 -
Workspace のサポートが
tkn pipeline start
およびtkn task start
コマンドに追加されるようになりました。 -
新規の
clustertriggerbinding
コマンドが以下のサブコマンドと共に追加されました。describe
、delete
、およびlist
。 -
ローカルまたはリモートの
yaml
ファイルを使用してパイプラインの実行を直接開始できるようになりました。 -
describe
サブコマンドには、強化され、詳細化した出力が表示されるようになりました。description
、timeout
、param description
、およびsidecar status
などの新規フィールドの追加により、コマンドの出力に特定のtkn
リソースについてのより詳細な情報が提供されるようになりました。 -
tkn task log
コマンドには、1 つのタスクが namespace に存在する場合にログが直接表示されるようになりました。
6.4.1.3. トリガー
-
Trigger は
v1alpha1
およびv1beta1
の両方の Pipeline リソースを作成できるようになりました。 -
新規 Common Expression Language (CEL) インターセプター機能
compareSecret
のサポート。この機能は、文字列と CEL 式のシークレットを安全な方法で比較します。 - EventListener Trigger レベルでの認証および認可のサポート。