1.13.3. 暗号化スイートおよび ECDH 曲線の設定
暗号化スイートおよび ECDH 曲線 (Elliptic-curve Diffie–Hellman) は、サービスメッシュのセキュリティーを保護するのに役立ちます。暗号化スイートのコンマ区切りの一覧を spec.security.controlplane.tls.cipherSuites
を使用して定義し、 ECDH 曲線を ServiceMeshControlPlane
リソースの spec.security.controlplane.tls.ecdhCurves
を使用して定義できます。これらの属性のいずれかが空の場合、デフォルト値が使用されます。
サービスメッシュが TLS 1.2 以前のバージョンを使用する場合、cipherSuites
設定が有効になります。この設定は、TLS 1.3 でネゴシエートする場合は影響を与えません。
コンマ区切りの一覧に暗号化スイートを優先度順に設定します。たとえば、ecdhCurves: CurveP256, CurveP384
は、CurveP256
を CurveP384
よりも高い優先順位として設定します。
暗号化スイートを設定する場合は、TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
または TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
のいずれかを追加する必要があります。HTTP/2 のサポートには、1 つ以上の以下の暗号スイートが必要です。
サポートされている暗号化スイートは以下になります。
- TLS_ECDHE_RSA_WITH_CHACHA20_POLY1305_SHA256
- TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_CHACHA20_POLY1305_SHA256
- TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
- TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
- TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384
- TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384
- TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256
- TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA
- TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256
- TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA
- TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA
- TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA
- TLS_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
- TLS_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384
- TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256
- TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA
- TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA
- TLS_ECDHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA
- TLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA
サポートされる ECDH 曲線は以下のとおりです。
- CurveP256
- CurveP384
- CurveP521
- X25519