7.4.5. Pod エビクションについて
OpenShift Container Platform は、ノードのメモリーが使い切られると、そのノードから Pod をエビクトする場合があります。メモリー消費の度合いによって、エビクションは正常に行われる場合もあれば、そうでない場合もあります。正常なエビクションは、各コンテナーのメインプロセス (PID 1) が SIGTERM シグナルを受信してから、プロセスがすでに終了していない場合は後になって SIGKILL シグナルを受信することを意味します。正常ではないエビクションは各コンテナーのメインプロセスが SIGKILL シグナルを即時に受信することを示します。
エビクトされた Pod のフェーズは Failed になり、理由 は Evicted になります。この場合、restartPolicy
の値に関係なく再起動されません。ただし、レプリケーションコントローラーなどのコントローラーは Pod の失敗したステータスを認識し、古い Pod に置き換わる新規 Pod を作成します。
$ oc get pod test
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE test 0/1 Evicted 0 1m
$ oc get pod test -o yaml
出力例
... status: message: 'Pod The node was low on resource: [MemoryPressure].' phase: Failed reason: Evicted