1.2.2. IAM の手動作成
Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境にインストールする前に手動モードに配置できます。管理者はクラスター kube-system
namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存しないようにします。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、
install-config.yaml
ファイルを作成します。$ openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
install-config.yaml
設定ファイルを編集し、credentialsMode
パラメーターがManual
に設定されるようにします。サンプル
install-config.yaml
設定ファイルapiVersion: v1 baseDomain: cluster1.example.com credentialsMode: Manual 1 compute: - architecture: amd64 hyperthreading: Enabled ...
- 1
- この行は、
credentialsMode
パラメーターをManual
に設定するために追加されます。
マニフェストを生成するには、インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行します。
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory> 1
- 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ローカルクラウドの認証情報を使用して作成された
admin
認証情報シークレットを削除します。この削除により、admin
認証情報がクラスターに保存されなくなります。$ rm mycluster/openshift/99_cloud-creds-secret.yaml
インストールプログラムが含まれるディレクトリーから、
openshift-install
バイナリーがビルドされる OpenShift Container Platform リリースイメージの詳細を取得します。$ openshift-install version
出力例
release image quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64
このリリースイメージ内で、デプロイするクラウドをターゲットとする
CredentialsRequest
オブジェクトをすべて特定します。$ oc adm release extract quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64 --credentials-requests --cloud=aws
これにより、それぞれの要求の詳細が表示されます。
サンプル
CredentialsRequest
オブジェクトapiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: CredentialsRequest metadata: name: cloud-credential-operator-iam-ro namespace: openshift-cloud-credential-operator spec: secretRef: name: cloud-credential-operator-iam-ro-creds namespace: openshift-cloud-credential-operator providerSpec: apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1 kind: AWSProviderSpec statementEntries: - effect: Allow action: - iam:GetUser - iam:GetUserPolicy - iam:ListAccessKeys resource: "*"
-
以前に生成した
openshift-install
マニフェストディレクトリーにシークレットの YAML ファイルを作成します。シークレットは、各credentialsRequest
のspec.secretRef
に定義される namespace およびシークレット名を使用して保存する必要があります。シークレットデータの形式は、クラウドプロバイダーごとに異なります。 インストールプログラムが含まれるディレクトリーから、クラスターの作成に進みます。
$ openshift-install create cluster --dir <installation_directory>
重要手動でメンテナーンスされる認証情報を使用するクラスターをアップグレードする前に、CCO がアップグレード可能な状態であることを確認します。詳細は、クラウドプロバイダーのインストールコンテンツの 手動でメンテナーンスされる認証情報を使用したクラスターのアップグレードについてのセクションを参照してください。