1.4.3. マルチテナントデプロイメントモデル
Red Hat OpenShift Service Mesh は、デフォルトでマルチテナントとして設定される ServiceMeshControlPlane
をインストールします。Red Hat OpenShift Service Mesh はマルチテナント Operator を使用して、Service Mesh コントロールプレーンのライフサイクルを管理します。メッシュ内では、テナントに namespace が使用されます。
Red Hat OpenShift Service Mesh は ServiceMeshControlPlane
リソースを使用してメッシュインストールを管理します。メッシュのインストールのスコープはデフォルトでは、リソースを含む namespace に限定されます。ServiceMeshMemberRoll
および ServiceMeshMember
リソースを使用して、別の namespace をメッシュに追加します。Namespace は単一のメッシュにのみ組み込むことができ、複数のメッシュを単一の OpenShift クラスターにインストールできます。
通常のサービスメッシュデプロイメントでは、単一の Service Mesh コントロールプレーンを使用してメッシュ内のサービス間の通信を設定します。Red Hat OpenShift Service Mesh はテナントごとにコントロールプレーン 1 つと、メッシュが 1 つあるソフトマルチテナンシーをサポートします。クラスター内には、複数の独立したコントロールプレーンが存在させることができます。マルチテナントのデプロイメントでは、Service Mesh にアクセスできるプロジェクトを指定し、Service Mesh を他のコントロールプレーンインスタンスから分離します。
クラスター管理者はすべての Istio コントロールプレーンを制御して、表示できますが、テナント管理者は特定の Service Mesh、Kiali、および Jaeger インスタンスしか制御できません。
指定の namespace または namespace 設定だけにワークロードをデプロイするチームパーミッションを付与できます。サービスメッシュ管理者が mesh-user
ロールを付与された場合には、ユーザーは ServiceMeshMember
リソースを作成して namespace を ServiceMeshMemberRoll
に追加できます。