第8章 ネットワークが制限された環境でのクラスターの更新
oc
コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用してネットワークが制限された OpenShift Container Platform クラスターを更新できます。
ネットワークが制限された環境とは、クラスターノードがインターネットにアクセスできない環境のことです。このため、レジストリーにはインストールイメージを設定する必要があります。レジストリーホストがインターネットとクラスターの両方にアクセスできない場合、その環境から切断されたファイルシステムにイメージをミラーリングし、そのホストまたはリムーバブルメディアを非接続環境に置きます。ローカルコンテナーレジストリーとクラスターがミラーレジストリーのホストに接続されている場合、リリースイメージをローカルレジストリーに直接プッシュできます。
複数のクラスターがネットワークが制限されたネットワークに存在する場合、必要なリリースイメージを単一のコンテナーイメージレジストリーにミラーリングし、そのレジストリーを使用してすべてのクラスターを更新します。
8.1. 前提条件
- 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがあること。
- イメージをプッシュおよびプルするために、ネットワークが制限された環境でコンテナーレジストリーへの書き込みアクセスがあること。コンテナーレジストリーは Docker レジストリー API v2 と互換性がある必要があります。
-
oc
コマンドツールインターフェイス (CLI) ツールがインストールされていること。 -
admin
権限を持つユーザーとしてクラスターにアクセスできること。RBAC の使用によるパーミッションの定義および適用 を参照してください。 - 更新が失敗し、クラスターを直前の状態に復元する 必要がある場合に最新の etcd バックアップ があること。
- すべてのマシン設定プール (MCP) が実行中であり、一時停止していないことを確認します。一時停止した MCP に関連付けられたノードは、更新プロセス中にスキップされます。
- クラスターで手動で保守される認証情報を使用する場合は、Cloud Credential Operator (CCO) がアップグレード可能な状態であることを確認します。AWS、Azure、または GCP の 手動で保守される認証情報を使用したクラスターのアップグレードを参照してください。