5.4.2. Pod が他のセキュリティー保護されたレジストリーからイメージを参照できるようにする設定
Docker クライアントの .dockercfg
$HOME/.docker/config.json
ファイルは、セキュア/非セキュアなレジストリーに事前にログインしている場合に認証情報を保存する Docker 認証情報ファイルです。
OpenShift Container Platform の内部レジストリーにないセキュリティー保護されたコンテナーイメージをプルするには、Docker 認証情報でプルシークレットを作成し、これをサービスアカウントに追加する必要があります。
手順
セキュリティー保護されたレジストリーの
.dockercfg
ファイルがすでにある場合は、以下を実行してそのファイルからシークレットを作成できます。$ oc create secret generic <pull_secret_name> \ --from-file=.dockercfg=<path/to/.dockercfg> \ --type=kubernetes.io/dockercfg
または、
$HOME/.docker/config.json
ファイルがある場合は以下を実行します。$ oc create secret generic <pull_secret_name> \ --from-file=.dockerconfigjson=<path/to/.docker/config.json> \ --type=kubernetes.io/dockerconfigjson
セキュアなレジストリーについての Docker 認証情報ファイルがまだない場合には、以下のコマンドを実行してシークレットを作成することができます。
$ oc create secret docker-registry <pull_secret_name> \ --docker-server=<registry_server> \ --docker-username=<user_name> \ --docker-password=<password> \ --docker-email=<email>
Pod のイメージをプルするためのシークレットを使用するには、そのシークレットをサービスアカウントに追加する必要があります。この例では、サービスアカウントの名前は、Pod が使用するサービスアカウントの名前に一致している必要があります。デフォルトのサービスアカウントは
default
です。$ oc secrets link default <pull_secret_name> --for=pull
5.4.2.1. 委任された認証を使用したプライベートレジストリーからのプル
プライベートレジストリーは認証を別個のサービスに委任できます。この場合、イメージプルシークレットは認証およびレジストリーのエンドポイントの両方に対して定義される必要があります。
手順
委任された認証サーバーのシークレットを作成します。
$ oc create secret docker-registry \ --docker-server=sso.redhat.com \ --docker-username=developer@example.com \ --docker-password=******** \ --docker-email=unused \ redhat-connect-sso secret/redhat-connect-sso
プライベートレジストリーのシークレットを作成します。
$ oc create secret docker-registry \ --docker-server=privateregistry.example.com \ --docker-username=developer@example.com \ --docker-password=******** \ --docker-email=unused \ private-registry secret/private-registry