4.7.2. テイントおよび容認 (Toleration) の追加
容認を Pod に、テイントをノードに追加することで、ノードはノード上でスケジュールする必要のある (またはスケジュールすべきでない) Pod を制御できます。既存の Pod およびノードの場合、最初に容認を Pod に追加してからテイントをノードに追加して、容認を追加する前に Pod がノードから削除されないようにする必要があります。
手順
Pod
仕様をtolerations
スタンザを含めるように編集して、容認を Pod に追加します。Equal 演算子を含む Pod 設定ファイルのサンプル
spec: .... template: .... spec: tolerations: - key: "key1" 1 value: "value1" operator: "Equal" effect: "NoExecute" tolerationSeconds: 3600 2
以下に例を示します。
Exists 演算子を含む Pod 設定ファイルのサンプル
spec: .... template: .... spec: tolerations: - key: "key1" operator: "Exists" 1 effect: "NoExecute" tolerationSeconds: 3600
- 1
Exists
Operator はvalue
を取りません。
この例では、テイントを、キー
key1
、値value1
、およびテイント effectNoExecute
を持つnode1
にテイントを配置します。テイントおよび容認コンポーネント の表で説明されているパラメーターと共に以下のコマンドを使用してテイントをノードに追加します。
$ oc adm taint nodes <node_name> <key>=<value>:<effect>
以下に例を示します。
$ oc adm taint nodes node1 key1=value1:NoExecute
このコマンドは、キー
key1
、値value1
、および effectNoExecute
を持つテイントをnode1
に配置します。注記NoSchedule
テイントをコントロールプレーンノード (別名マスターノード) に追加する場合、ノードには、デフォルトで追加されるnode-role.kubernetes.io/master=:NoSchedule
テイントが必要です。以下に例を示します。
apiVersion: v1 kind: Node metadata: annotations: machine.openshift.io/machine: openshift-machine-api/ci-ln-62s7gtb-f76d1-v8jxv-master-0 machineconfiguration.openshift.io/currentConfig: rendered-master-cdc1ab7da414629332cc4c3926e6e59c ... spec: taints: - effect: NoSchedule key: node-role.kubernetes.io/master ...
Pod の容認はノードのテイントに一致します。いずれかの容認のある Pod は
node1
にスケジュールできます。