4.2.3. cron ジョブの作成
ジョブオブジェクトを作成して OpenShift Container Platform に cron ジョブを作成します。
手順
cron ジョブを作成するには、以下を実行します。
以下のような YAML ファイルを作成します。
apiVersion: batch/v1beta1 kind: CronJob metadata: name: pi spec: schedule: "*/1 * * * *" 1 concurrencyPolicy: "Replace" 2 startingDeadlineSeconds: 200 3 suspend: true 4 successfulJobsHistoryLimit: 3 5 failedJobsHistoryLimit: 1 6 jobTemplate: 7 spec: template: metadata: labels: 8 parent: "cronjobpi" spec: containers: - name: pi image: perl command: ["perl", "-Mbignum=bpi", "-wle", "print bpi(2000)"] restartPolicy: OnFailure 9
- 1 1
- cron 形式 で指定されたジョブのスケジュール。この例では、ジョブは毎分実行されます。
- 2 2
- オプションの同時実行ポリシー。cron ジョブ内での同時実行ジョブを処理する方法を指定します。以下の同時実行ポリシーの 1 つのみを指定できます。これが指定されない場合、同時実行を許可するようにデフォルト設定されます。
-
Allow
: Cron ジョブを同時に実行できます。 -
Forbid
: 同時実行を禁止し、直前の実行が終了していない場合は次の実行を省略します。 -
Replace
: 同時に実行されているジョブを取り消し、これを新規ジョブに置き換えます。
-
- 3 3
- ジョブを開始するためのオプションの期限 (秒単位)(何らかの理由によりスケジュールされた時間が経過する場合)。ジョブの実行が行われない場合、ジョブの失敗としてカウントされます。これが指定されない場合は期間が設定されません。
- 4 4
- Cron ジョブの停止を許可するオプションのフラグ。これが
true
に設定されている場合、後続のすべての実行が停止されます。 - 5 5
- 保持する成功した終了済みジョブの数 (デフォルトは 3 に設定)。
- 6 6
- 保持する失敗した終了済みジョブの数 (デフォルトは 1 に設定)。
- 7
- ジョブテンプレート。これはジョブの例と同様です。
- 8
- この Cron ジョブで生成されるジョブのラベルを設定します。
- 9
- Pod の再起動ポリシー。ジョブコントローラーには適用されません。注記
.spec.successfulJobsHistoryLimit
と.spec.failedJobsHistoryLimit
のフィールドはオプションです。これらのフィールドでは、完了したジョブと失敗したジョブのそれぞれを保存する数を指定します。デフォルトで、これらのジョブの保存数はそれぞれ3
と1
に設定されます。制限に0
を設定すると、終了後に対応する種類のジョブのいずれも保持しません。
cron ジョブを作成します。
$ oc create -f <file-name>.yaml
oc create cronjob
を使用して単一コマンドから cron ジョブを作成し、起動することもできます。以下のコマンドは直前の例で指定されている同じ cron ジョブを作成し、これを起動します。
$ oc create cronjob pi --image=perl --schedule='*/1 * * * *' -- perl -Mbignum=bpi -wle 'print bpi(2000)'
oc create cronjob
で、--schedule
オプションは cron 形式 のスケジュールを受け入れます。