7.5.3.5. CPU CFS クォータの使用による CPU 制限の無効化または実行
デフォルトで、ノードは Linux カーネルの Completely Fair Scheduler (CFS) クォータのサポートを使用して、指定された CPU 制限を実行します。
CPU 制限の適用を無効にする場合、それがノードに与える影響を理解しておくことが重要になります。
- コンテナーに CPU 要求がある場合、これは Linux カーネルの CFS 共有によって引き続き適用されます。
- コンテナーに CPU 要求がなく、CPU 制限がある場合は、CPU 要求はデフォルトで指定される CPU 制限に設定され、Linux カーネルの CFS 共有によって適用されます。
- コンテナーに CPU 要求と制限の両方がある場合、CPU 要求は Linux カーネルの CFS 共有によって適用され、CPU 制限はノードに影響を与えません。
前提条件
設定するノードタイプの静的な
MachineConfigPool
CRD に関連付けられたラベルを取得します。以下のいずれかの手順を実行します。マシン設定プールを表示します。
$ oc describe machineconfigpool <name>
以下に例を示します。
$ oc describe machineconfigpool worker
出力例
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: MachineConfigPool metadata: creationTimestamp: 2019-02-08T14:52:39Z generation: 1 labels: custom-kubelet: small-pods 1
- 1
- ラベルが追加されると、
labels
の下に表示されます。
ラベルが存在しない場合は、キー/値のペアを追加します。
$ oc label machineconfigpool worker custom-kubelet=small-pods
手順
設定変更のためのカスタムリソース (CR) を作成します。
CPU 制限を無効化する設定例
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: KubeletConfig metadata: name: disable-cpu-units 1 spec: machineConfigPoolSelector: matchLabels: custom-kubelet: small-pods 2 kubeletConfig: cpuCfsQuota: 3 - "false"