7.5.2.3. クラスターレベルのオーバーコミットの設定
Cluster Resource Override Operator には、Operator がオーバーコミットを制御する必要のある各プロジェクトの ClusterResourceOverride
カスタムリソース (CR) およびラベルが必要です。
前提条件
-
制限がコンテナーに設定されていない場合、Cluster Resource Override Operator は影響を与えません。
LimitRange
オブジェクトを使用してプロジェクトのデフォルト制限を指定するか、またはPod
仕様で制限を設定して上書きが適用されるようにする必要があります。
手順
クラスターレベルのオーバーコミットを変更するには、以下を実行します。
ClusterResourceOverride
CR を編集します。apiVersion: operator.autoscaling.openshift.io/v1 kind: ClusterResourceOverride metadata: name: cluster spec: podResourceOverride: spec: memoryRequestToLimitPercent: 50 1 cpuRequestToLimitPercent: 25 2 limitCPUToMemoryPercent: 200 3
- 1
- オプション:コンテナーメモリーの制限を上書きするためのパーセンテージが使用される場合は、これを 1-100 までの値で指定します。デフォルトは 50 です。
- 2
- オプション:コンテナー CPU の制限を上書きするためのパーセンテージが使用される場合は、これを 1-100 までの値で指定します。デフォルトは 25 です。
- 3
- オプション:コンテナーメモリーの制限を上書きするためのパーセンテージが使用される場合は、これを指定します。1Gi の RAM の 100 パーセントでのスケーリングは、1 CPU コアに等しくなります。これは、CPU 要求を上書きする前に処理されます (設定されている場合)。デフォルトは 200 です。
以下のラベルが Cluster Resource Override Operator がオーバーコミットを制御する必要のある各プロジェクトの namespace オブジェクトに追加されていることを確認します。
apiVersion: v1 kind: Namespace metadata: ... labels: clusterresourceoverrides.admission.autoscaling.openshift.io/enabled: "true" 1 ...
- 1
- このラベルを各プロジェクトに追加します。