1.15. メトリックス、ログ、およびトレース


アプリケーションをメッシュに追加したら、アプリケーション経由でデータフローを確認できます。独自のアプリケーションがインストールされていない場合、Bookinfo サンプルアプリケーション をインストールして、Red Hat OpenShift Service Mesh での可観測性の機能を確認できます。

1.15.1. コンソールアドレスの検出

Red Hat OpenShift Service Mesh は、サービスメッシュデータを表示する以下のコンソールを提供します。

  • Kiali コンソール: Kiali は Red Hat OpenShift Service Mesh の管理コンソールです。
  • Jaeger コンソール: Jaeger は Red Hat OpenShift 分散トレースの管理コンソールです。
  • Grafana コンソール: Grafana は、Istio データの高度なクエリーとメトリックス分析およびダッシュボードをメッシュ管理者に提供します。任意で、Grafana を使用してサービスメッシュメトリクスを分析できます。
  • Prometheus コンソール: Red Hat OpenShift Service Mesh は Prometheus を使用してサービスからのテレメトリー情報を保存します。

Service Mesh コントロールプレーンのインストール時に、インストールされた各コンポーネントのルートを自動的に生成します。ルートアドレスを作成したら、Kiali、Jaeger、Prometheus、または Grafana コンソールにアクセスして、サービスメッシュデータを表示および管理できます。

前提条件

  • コンポーネントが有効で、インストールされていること。たとえば、分散トレースをインストールしていない場合、Jaeger コンソールにはアクセスできません。

OpenShift コンソールからの手順

  1. cluster-admin 権限を持つユーザーとして OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。
  2. Networking Routes に移動します。
  3. Routes ページで、Namespace メニューから Service Mesh コントロールプレーンプロジェクトを選択します (例: istio-system)。

    Location 列には、各ルートのリンク先アドレスが表示されます。

  4. 必要な場合は、フィルターを使用して、アクセスするルートを持つコンポーネントコンソールを検索します。ルートの Location をクリックしてコンソールを起動します。
  5. Log In With OpenShift をクリックします。

CLI からの手順

  1. cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform CLI にログインします。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。

    $ oc login --username=<NAMEOFUSER> https://<HOSTNAME>:6443
  2. Service Mesh コントロールプレーンプロジェクトに切り替えます。この例では、istio-system は Service Mesh コントロールプレーンプロジェクトです。以下のコマンドを実行します。

    $ oc project istio-system
  3. 各種 Red Hat OpenShift Service Mesh コンソールのルートを取得するには、以下のコマンドを実行します。

    $ oc get routes

    このコマンドは、Kiali、Jaeger、Prometheus、および Grafana Web コンソールの URL と、サービスメッシュ内の他のルートの URL を返します。以下のような出力が表示されるはずです。

    NAME                    HOST/PORT                         SERVICES              PORT    TERMINATION
    bookinfo-gateway        bookinfo-gateway-yourcompany.com  istio-ingressgateway          http2
    grafana                 grafana-yourcompany.com           grafana               <all>   reencrypt/Redirect
    istio-ingressgateway    istio-ingress-yourcompany.com     istio-ingressgateway  8080
    jaeger                  jaeger-yourcompany.com            jaeger-query          <all>   reencrypt
    kiali                   kiali-yourcompany.com             kiali                 20001   reencrypt/Redirect
    prometheus              prometheus-yourcompany.com        prometheus            <all>   reencrypt/Redirect
  4. HOST/PORT コラムからアクセスするコンソールの URL をブラウザーにコピーして、コンソールを開きます。
  5. Log In With OpenShift をクリックします。
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