4.10.6. 詳細は、ローカルストレージデバイスの自動検出およびプロビジョニングについて参照してください。
ローカルストレージ Operator はローカルストレージ検出およびプロビジョニングを自動化します。この機能を使用すると、ベアメタル、VMware、または割り当てられたデバイスを持つ AWS ストアインスタンスなど、デプロイメント時に動的プロビジョニングが利用できない場合にインストールを単純化できます。
自動検出およびプロビジョニングはテクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
ローカルデバイスを自動的に検出し、選択したデバイスのローカルボリュームを自動的にプロビジョニングするには、以下の手順を使用します。
LocalVolumeSet
オブジェクトの使用には注意が必要です。ローカルディスクから永続ボリューム (PV) を自動的にプロビジョニングする場合、ローカル PV は一致するすべてのデバイスを要求する可能性があります。LocalVolumeSet
オブジェクトを使用している場合、ローカルストレージ Operator がノードでローカルデバイスを管理する唯一のエンティティーであることを確認します。
前提条件
- クラスター管理者パーミッションがある。
- ローカルストレージ Operator がインストールされていること。
- ローカルディスクが OpenShift Container Platform ノードに割り当てられていること。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールまたは
oc
コマンドラインインターフェイス (CLI) へのアクセスがあること。
手順
Web コンソールからローカルデバイスの自動検出を有効にするには、以下を行います。
-
Administrator パースペクティブで、Operators
Installed Operators に移動し、Local Volume Discovery タブをクリックします。 - Create Local Volume Discovery をクリックします。
利用可能なディスクをすべてのノードまたは特定のノードのどちらで検出する必要があるかに応じて、All nodes または Select nodes のいずれかを選択します。
注記All nodes または Select nodes を使用してフィルターするかどうかにかかわらず、ワーカーノードのみが利用可能になります。
- Create をクリックします。
-
Administrator パースペクティブで、Operators
auto-discover-devices
という名前のローカルボリューム検出インスタンスが表示されます。
ノードで利用可能なデバイスの連続リストを表示するには、以下を実行します。
- OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。
-
Compute
Nodes に移動します。 - 開くノードの名前をクリックします。Node Details ページが表示されます。
Disks タブを選択して、選択したデバイスの一覧を表示します。
ローカルディスクを追加または削除しても、デバイス一覧の更新が継続的に行われます。名前、ステータス、タイプ、モデル、容量、およびモードでデバイスをフィルターできます。
Web コンソールから検出されたデバイスのローカルボリュームを自動的にプロビジョニングするには、以下を実行します。
-
Operators
Installed Operators に移動し、Operator の一覧から Local Storage を選択します。 -
Local Volume Set
Create Local Volume Set を選択します。 - ボリュームセット名とストレージクラス名を入力します。
All nodes または Select nodes を選択し、適宜フィルターを適用します。
注記All nodes または Select nodes を使用してフィルターするかどうかにかかわらず、ワーカーノードのみが利用可能になります。
ローカルボリュームセットに適用するディスクタイプ、モード、サイズ、および制限を選択し、Create をクリックします。
メッセージが数分後に表示され、Operator reconciled successfully という Operator の調整が正常に行われたことが示唆されます。
-
Operators
または、CLI から検出されたデバイスのローカルボリュームをプロビジョニングするには、以下を実行します。
以下の例に示されるように、オブジェクト YAML ファイルを作成し、
local-volume-set.yaml
などのローカルボリュームセットを定義します。apiVersion: local.storage.openshift.io/v1alpha1 kind: LocalVolumeSet metadata: name: example-autodetect spec: nodeSelector: nodeSelectorTerms: - matchExpressions: - key: kubernetes.io/hostname operator: In values: - worker-0 - worker-1 storageClassName: example-storageclass 1 volumeMode: Filesystem fsType: ext4 maxDeviceCount: 10 deviceInclusionSpec: deviceTypes: 2 - disk - part deviceMechanicalProperties: - NonRotational minSize: 10G maxSize: 100G models: - SAMSUNG - Crucial_CT525MX3 vendors: - ATA - ST2000LM
ローカルボリュームセットオブジェクトを作成します。
$ oc apply -f local-volume-set.yaml
ローカル永続ボリュームがストレージクラスに基づいて動的にプロビジョニングされていることを確認します。
$ oc get pv
出力例
NAME CAPACITY ACCESS MODES RECLAIM POLICY STATUS CLAIM STORAGECLASS REASON AGE local-pv-1cec77cf 100Gi RWO Delete Available example-storageclass 88m local-pv-2ef7cd2a 100Gi RWO Delete Available example-storageclass 82m local-pv-3fa1c73 100Gi RWO Delete Available example-storageclass 48m
結果は、ノードから削除された後に削除されます。シンボリックリンクは手動で削除する必要があります。