4.11.3.2. ユーザー ID
ユーザー ID は、コンテナーイメージまたは Pod
定義で定義することができます。
永続ストレージへのアクセスを取得する場合、通常はユーザー ID ではなく、補助グループ ID を使用することが推奨されます。
上記のターゲット NFS ディレクトリーの例では、コンテナーは UID を 65534
(ここではグループ ID を省略します) に設定する必要があります。 したがって以下を Pod
定義に追加することができます。
spec: containers: 1 - name: ... securityContext: runAsUser: 65534 2
プロジェクトが default
で、SCC が restricted
の場合、Pod で要求されるユーザー ID の 65534
は許可されません。したがって、Pod は以下の理由で失敗します。
-
65534
をそのユーザー ID として要求する。 -
ユーザー ID
65534
を許可する SCC を確認するために Pod で利用できるすべての SCC が検査される。SCC のすべてのポリシーがチェックされますが、ここでのフォーカスはユーザー ID になります。 -
使用可能なすべての SCC が独自の
runAsUser
ストラテジーとしてMustRunAsRange
を使用しているため、UID の範囲チェックが要求される。 -
65534
は SCC またはプロジェクトのユーザー ID 範囲に含まれていない。
一般に、事前定義された SCC は変更しないことが勧められています。ただし、この状況を改善するには、カスタム SCC を作成することが推奨されます。 カスタム SCC は、最小および最大のユーザー ID が定義され、UID 範囲のチェックの実施が設定されており、UID 65534
が許可されるように作成できます。
カスタム SCC を使用するには、まずこれを適切なサービスアカウントに追加する必要があります。たとえば、Pod
仕様に指定がない場合には、指定されたプロジェクトで default
サービスアカウントを使用します。