2.7. oc および kubectl コマンドの使用


Kubernetes のコマンドラインインターフェイス (CLI) kubectl は、Kubernetes クラスターに対してコマンドを実行するために使用されます。OpenShift Container Platform は認定 Kubernetes ディストリビューションであるため、OpenShift Container Platform に同梱されるサポート対象の kubectl バイナリーを使用するか、または oc バイナリーを使用して拡張された機能を取得できます。

2.7.1. oc バイナリー

oc バイナリーは kubectl バイナリーと同じ機能を提供しますが、これは、以下を含む OpenShift Container Platform 機能をネイティブにサポートするように拡張されています。

  • OpenShift Container Platform リソースの完全サポート

    DeploymentConfigBuildConfigRouteImageStream、および ImageStreamTag オブジェクトなどのリソースは OpenShift Container Platform ディストリビューションに固有のリソースであり、標準の Kubernetes プリミティブにビルドされます。

  • 認証

    oc バイナリーは、認証を可能にするビルトインの login コマンドを提供し、Kubernetes namespace を認証ユーザーにマップする OpenShift Container Platform プロジェクトを使って作業できるようにします。詳細は、Understanding authentication を参照してください。

  • 追加コマンド

    追加コマンドの oc new-app などは、既存のソースコードまたは事前にビルドされたイメージを使用して新規アプリケーションを起動することを容易にします。同様に、追加コマンドの oc new-project により、デフォルトとして切り替えることができるプロジェクトを簡単に開始できるようになります。

重要

以前のバージョンの oc バイナリーをインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.6 のすべてのコマンドを実行することはできません。最新の機能が必要な場合は、お使いの OpenShift Container Platform サーバーバージョンに対応する最新バージョンの oc バイナリーをダウンロードし、インストールする必要があります。

セキュリティー以外の API の変更は、古い oc バイナリーの更新を可能にするために、2 つ以上のマイナーリリース (例: 4.1 から 4.2、そして 4.3 へ) が必要です。新機能を使用するには新規の oc バイナリーが必要になる場合があります。4.3 サーバーには、4.2 oc バイナリーが使用できない機能が追加されている場合や、4.3 oc バイナリーには 4.2 サーバーでサポートされていない追加機能が含まれる場合があります。

表2.2 互換性に関する表
 

X.Y (oc クライアント)

X.Y+N [a] (oc クライアント)

X.Y (サーバー)

redcircle 1

redcircle 3

X.Y+N [a] (サーバー)

redcircle 2

redcircle 1

[a] ここでは、N は、1 以上の数値です。

redcircle 1 完全に互換性がある。

redcircle 2 oc クライアントは、サーバー機能にアクセスできない場合があります。

redcircle 3 oc クライアントは、アクセスされるサーバーと互換性のないオプションおよび機能を提供する可能性があります。

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