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6.9.2. Pod の sysctl 設定

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Pod の securityContext を使用して sysctl を Pod に設定できます。securityContext は同じ Pod 内のすべてのコンテナーに適用されます。

安全な sysctl はデフォルトで許可されます。安全でない sysctl が設定された Pod は、クラスター管理者がそのノードの安全でない sysctl を明示的に有効にしない限り、いずれのノードでも起動に失敗します。ノードレベルの sysctl の場合のように、それらの Pod を正しいノードにスケジュールするには、テイントおよび容認 (Toleration)、またはノードのラベルを使用します。

以下の例では Pod の securityContext を使用して安全な sysctl kernel.shm_rmid_forced および 2 つの安全でない sysctl net.core.somaxconn および kernel.msgmax を設定します。仕様では 安全な sysctl と 安全でない sysctl は区別されません。

警告

オペレーティングシステムが不安定になるのを防ぐには、変更の影響を確認している場合にのみ sysctl パラメーターを変更します。

手順

安全なおよび安全でない sysctl を使用するには、以下を実行します。

  1. 以下の例に示されるように、Pod を定義する YAML ファイルを変更し、securityContext 仕様を追加します。

    apiVersion: v1
    kind: Pod
    metadata:
      name: sysctl-example
    spec:
      securityContext:
        sysctls:
        - name: kernel.shm_rmid_forced
          value: "0"
        - name: net.core.somaxconn
          value: "1024"
        - name: kernel.msgmax
          value: "65536"
      ...
  2. Pod を作成します。

    $ oc apply -f <file-name>.yaml

    安全でない sysctl がノードに許可されていない場合、Pod はスケジュールされますが、デプロイはされません。

    $ oc get pod

    出力例

    NAME        READY   STATUS            RESTARTS   AGE
    hello-pod   0/1     SysctlForbidden   0          14s

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