2.8.2. ローカ永続ボリューム要求 (PVC) の設定
モニタリングコンポーネントが永続ボリューム (PV) を使用できるようにするには、永続ボリューム要求 (PVC) を設定する必要があります。
前提条件
OpenShift Container Platform のコアモニタリングコンポーネントを設定する場合、以下を実行します。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
cluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを作成している。
-
ユーザー定義のプロジェクトをモニターするコンポーネントを設定する場合:
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cluster-admin
ロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoring
プロジェクトのuser-workload-monitoring-config-edit
ロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。 -
user-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを作成している。
-
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OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
ConfigMap
オブジェクトを編集します。OpenShift Container Platform のコアプロジェクトをモニターするコンポーネントの PVC を設定するには、以下を実行します。
openshift-monitoring
プロジェクトでcluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。$ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
コンポーネントの PVC 設定を
data/config.yaml
の下に追加します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cluster-monitoring-config namespace: openshift-monitoring data: config.yaml: | <component>: volumeClaimTemplate: spec: storageClassName: <storage_class> resources: requests: storage: <amount_of_storage>
volumeClaimTemplate
の指定方法については、PersistentVolumeClaims についての Kubernetes ドキュメント を参照してください。以下の例では、OpenShift Container Platform のコアコンポーネントをモニターする Prometheus インスタンスのローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cluster-monitoring-config namespace: openshift-monitoring data: config.yaml: | prometheusK8s: volumeClaimTemplate: spec: storageClassName: local-storage resources: requests: storage: 40Gi
上記の例では、ローカルストレージ Operator によって作成されるストレージクラスは
local-storage
と呼ばれます。以下の例では、Alertmanager のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cluster-monitoring-config namespace: openshift-monitoring data: config.yaml: | alertmanagerMain: volumeClaimTemplate: spec: storageClassName: local-storage resources: requests: storage: 10Gi
ユーザー定義プロジェクトをモニターするコンポーネントの PVC を設定するには、以下を実行します。
openshift-user-workload-monitoring
プロジェクトでuser-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。$ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
コンポーネントの PVC 設定を
data/config.yaml
の下に追加します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: user-workload-monitoring-config namespace: openshift-user-workload-monitoring data: config.yaml: | <component>: volumeClaimTemplate: spec: storageClassName: <storage_class> resources: requests: storage: <amount_of_storage>
volumeClaimTemplate
の指定方法については、PersistentVolumeClaims についての Kubernetes ドキュメント を参照してください。以下の例では、ユーザー定義プロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスのローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: user-workload-monitoring-config namespace: openshift-user-workload-monitoring data: config.yaml: | prometheus: volumeClaimTemplate: spec: storageClassName: local-storage resources: requests: storage: 40Gi
上記の例では、ローカルストレージ Operator によって作成されるストレージクラスは
local-storage
と呼ばれます。以下の例では、Thanos Ruler のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: user-workload-monitoring-config namespace: openshift-user-workload-monitoring data: config.yaml: | thanosRuler: volumeClaimTemplate: spec: storageClassName: local-storage resources: requests: storage: 10Gi
注記thanosRuler
コンポーネントのストレージ要件は、評価されルールの数や、各ルールが生成するサンプル数により異なります。
変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動され、新規ストレージ設定が適用されます。
注記user-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトに適用される設定は、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしない限りアクティブにされません。警告変更がモニタリング設定マップに保存されると、関連するプロジェクトの Pod およびその他のリソースが再デプロイされる可能性があります。該当するプロジェクトの実行中のモニタリングプロセスも再起動する可能性があります。