検索

1.22.3. コントロールプレーンのトラブルシューティング

download PDF

Service Mesh コントロールプレーン は Istiod で設定されており、以前のいくつかのコントロールプレーンコンポーネント (Citadel、Galley、Pilot) を単一バイナリーに統合します。ServiceMeshControlPlane をデプロイすると、アーキテクチャー で説明されているように、Red Hat OpenShift Service Mesh を設定する他のコンポーネントも作成します。

1.22.3.1. Service Mesh コントロールプレーンのインストールの検証

Service Mesh コントロールプレーンの作成時に、Service Mesh Operator は ServiceMeshControlPlane リソースファイルに指定したパラメーターを使用して以下を実行します。

  • Istio コンポーネントを作成し、以下の Pod をデプロイします。

    • istiod
    • istio-ingressgateway
    • istio-egressgateway
    • grafana
    • prometheus
    • wasm-cacher
  • SMCP または Kiali カスタムリソースのいずれかの設定に基づいて Kaili デプロイメントを作成するには、Kiali Operator を呼び出します。

    注記

    Service Mesh Operator ではなく、Kiali Operator で Kiali コンポーネントを表示します。

  • Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator を呼び出して、SMCP または Jaeger カスタムリソースのいずれかでの設定に基づいて分散トレースプラットフォームコンポーネントを作成します。

    注記

    Jaeger コンポーネントは Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator の下に表示され、Elasticsearch コンポーネントは Service Mesh Operator ではなく Red Hat Elasticsearch Operator の下に表示されます。

    OpenShift Container Platform コンソールからの使用

    OpenShift Container Platform Web コンソールで Service Mesh コントロールプレーンのインストールを確認できます。

    1. Operators Installed Operators に移動します。
    2. <istio-system> namespace を選択します。
    3. Red Hat OpenShift Service Mesh Operator を選択します。

      1. Istio Service Mesh Control Plane タブをクリックします。
      2. コントロールプレーンの名前 (basic など) をクリックします。
      3. デプロイメントによって作成されたリソースを表示するには、Resources タブをクリックします。フィルターを使用してビューを絞り込むことができます。たとえば、すべての Pod のステータスが running になっていることを確認できます。
      4. SMCP のステータスが問題を示す場合は、YAML ファイルの status: 出力で詳細を確認してください。
      5. Operators Installed Operators に戻ります。
    4. OpenShift Elasticsearch Operator を選択します。

      1. Elasticsearch タブをクリックします。
      2. デプロイメントの名前をクリックします (例: elasticsearch)。
      3. デプロイメントによって作成されたリソースを表示するには、Resources タブをクリックします。
      4. ステータス 列に問題がある場合は、YAML タブの ステータス: 出力で詳細を確認してください。
      5. Operators Installed Operators に戻ります。
    5. Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator を選択します。

      1. Jaeger タブをクリックします。
      2. デプロイメントの名前をクリックします (例: jaeger)。
      3. デプロイメントによって作成されたリソースを表示するには、Resources タブをクリックします。
      4. ステータス 列に問題がある場合は、YAML タブの status: 出力で詳細を確認してください。
      5. Operators Installed Operators に移動します。
    6. Kiali Operator を選択します。

      1. Istio Service Mesh Control Plane タブをクリックします。
      2. デプロイメントの名前をクリックします (例: kiali)。
      3. デプロイメントによって作成されたリソースを表示するには、Resources タブをクリックします。
      4. ステータス 列に問題がある場合は、YAML タブの ステータス: 出力で詳細を確認してください。

コマンドラインで以下を行います。

  1. 以下のコマンドを実行して、Service Mesh コントロールプレーン Pod が利用可能かどうか確認します。istio-system は SMCP をインストールした namespace になります。

    $ oc get pods -n istio-system

    出力例

    NAME                                   READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    grafana-6776785cfc-6fz7t               2/2     Running   0          102s
    istio-egressgateway-5f49dd99-l9ppq     1/1     Running   0          103s
    istio-ingressgateway-6dc885c48-jjd8r   1/1     Running   0          103s
    istiod-basic-6c9cc55998-wg4zq          1/1     Running   0          2m14s
    jaeger-6865d5d8bf-zrfss                2/2     Running   0          100s
    kiali-579799fbb7-8mwc8                 1/1     Running   0          46s
    prometheus-5c579dfb-6qhjk              2/2     Running   0          115s
    wasm-cacher-basic-5b99bfcddb-m775l     1/1     Running   0          86s

  2. 次のコマンドを使用して、Service Mesh コントロールプレーンのデプロイのステータスを確認します。istio-system は、SMCP をデプロイした namespace に置き換えます。

    $ oc get smcp -n <istio-system>

    STATUS 列が ComponentsReady の場合、インストールは正常に終了しています。

    出力例

    NAME    READY   STATUS            PROFILES      VERSION   AGE
    basic   10/10   ComponentsReady   ["default"]   2.1.3     4m2s

    Service Mesh コントロールプレーンを変更および再デプロイする場合、ステータスは UpdateSuccessful が表示されるはずです。

    出力例

    NAME            READY     STATUS             TEMPLATE   VERSION   AGE
    basic-install   10/10     UpdateSuccessful   default     v1.1     3d16h

  3. SMCP のステータスが ComponentsReady 以外の場合は、SCMP リソースの status: 出力で詳細を確認してください。

    $ oc describe smcp <smcp-name> -n <controlplane-namespace>

    出力例

    $ oc describe smcp basic -n istio-system

  4. 以下のコマンドを使用して、Jaeger デプロイメントのステータスを確認します。ここでは、istio-system は SMCP をデプロイした namespace に置き換えます。

    $ oc get jaeger -n <istio-system>

    出力例

    NAME     STATUS    VERSION   STRATEGY   STORAGE   AGE
    jaeger   Running   1.30.0    allinone   memory    15m

  5. 以下のコマンドを使用して、Kiali デプロイメントのステータスを確認します。ここでは、istio-system は SMCP をデプロイした namespace に置き換えます。

    $ oc get kiali -n <istio-system>

    出力例

    NAME    AGE
    kiali   15m

1.22.3.1.1. Kiali コンソールへのアクセス

Kiali コンソールでアプリケーションのトポロジー、健全性、およびメトリクスを表示できます。サービスで問題が発生した場合には、Kiali コンソールは、サービス経由でデータフローを表示できます。抽象アプリケーションからサービスおよびワークロードまで、さまざまなレベルでのメッシュコンポーネントに関する洞察を得ることができます。Kiali は、リアルタイムで namespace のインタラクティブなグラフビューも提供します。

Kiali コンソールにアクセスするには、Red Hat OpenShift Service Mesh がインストールされ、Kiali がインストールおよび設定されている必要があります。

インストールプロセスにより、Kiali コンソールにアクセスするためのルートが作成されます。

Kiali コンソールの URL が分かっている場合は、直接アクセスできます。URL が分からない場合は、以下の指示を使用します。

管理者の手順

  1. 管理者ロールで OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。
  2. Home Projects をクリックします。
  3. Projects ページで、必要に応じてフィルターを使用してプロジェクトの名前を検索します。
  4. プロジェクトの名前をクリックします (例: bookinfo)。
  5. Project details ページの Launcher セクションで、Kiali リンクをクリックします。
  6. OpenShift Container Platform コンソールにアクセスするときに使用するものと同じユーザー名とパスワードを使用して Kiali コンソールにログインします。

    初回の Kiali コンソールへのログイン時に、表示するパーミッションを持つサービスメッシュ内のすべての namespace を表示する Overview ページが表示されます。

    コンソールのインストールを検証中で、namespace がまだメッシュに追加されていない場合、istio-system 以外のデータは表示されない可能性があります。

開発者の手順

  1. 開発者ロールで OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。
  2. Project をクリックします。
  3. 必要に応じて、Project Details ページで、フィルターを使用してプロジェクトの名前を検索します。
  4. プロジェクトの名前をクリックします (例: bookinfo)。
  5. Project ページの Launcher セクションで、Kiali リンクをクリックします。
  6. Log In With OpenShift をクリックします。
1.22.3.1.2. Jaeger コンソールへのアクセス

Jaeger コンソールにアクセスするには、Red Hat OpenShift Service Mesh がインストールされ、Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォームがインストールおよび設定されている必要があります。

インストールプロセスにより、Jaeger コンソールにアクセスするためのルートが作成されます。

Jaeger コンソールの URL が分かっている場合は、これに直接アクセスできます。URL が分からない場合は、以下の指示を使用します。

OpenShift コンソールからの手順

  1. cluster-admin 権限を持つユーザーとして OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。
  2. Networking Routes に移動します。
  3. Routes ページで、Namespace メニューから Service Mesh コントロールプレーンプロジェクトを選択します (例: istio-system)。

    Location 列には、各ルートのリンク先アドレスが表示されます。

  4. 必要な場合は、フィルターを使用して jaeger ルートを検索します。ルートの Location をクリックしてコンソールを起動します。
  5. Log In With OpenShift をクリックします。

Kiali コンソールからの手順

  1. Kiali コンソールを起動します。
  2. 左側のナビゲーションペインで Distributed Tracing をクリックします。
  3. Log In With OpenShift をクリックします。

CLI からの手順

  1. cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform CLI にログインします。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。

    $ oc login --username=<NAMEOFUSER> https://<HOSTNAME>:6443
  2. コマンドラインを使用してルートの詳細をクエリーするには、以下のコマンドを入力します。この例では、istio-system が Service Mesh コントロールプレーンの namespace です。

    $ export JAEGER_URL=$(oc get route -n istio-system jaeger -o jsonpath='{.spec.host}')
  3. ブラウザーを起動し、https://<JAEGER_URL> に移動します。ここで、<JAEGER_URL> は直前の手順で検出されたルートです。
  4. OpenShift Container Platform コンソールへアクセスするときに使用するものと同じユーザー名とパスワードを使用してログインします。
  5. サービスメッシュにサービスを追加し、トレースを生成している場合は、フィルターと Find Traces ボタンを使用してトレースデータを検索します。

    コンソールインストールを検証すると、表示するトレースデータはありません。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.