1.18.13.2. フェイルオーバー用の DestinationRule の設定


以下を設定する DestinationRule リソースを作成します。

  • サービスの外れ値の検出。これは、フェイルオーバーを正しく機能させるには必要です。特に、サービスのエンドポイントが異常である場合には把握できるようにサイドカープロキシーを設定し、最終的に次のローカリティへのフェイルオーバーをトリガーします。
  • リージョン間のフェイルオーバーポリシー。これにより、リージョンの境界を超えたフェイルオーバーが予測どおりに動作することが保証されます。

手順

  1. cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform CLI にログインします。以下のコマンドを入力します。次に、プロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力します。

    $ oc login --username=<NAMEOFUSER> <API token> https://<HOSTNAME>:6443
  2. Service Mesh コントロールプレーンをインストールしたプロジェクトに変更します。

    $ oc project <smcp-system>

    たとえば、green-mesh-system です。

    $ oc project green-mesh-system
  3. 次の例に基づいて DestinationRule ファイルを作成します。ここで、green-mesh が使用できない場合、トラフィックは us-east リージョンの green-mesh から us-west の red-mesh にルーティングされます。

    DestinationRule の例

    apiVersion: networking.istio.io/v1beta1
    kind: DestinationRule
    metadata:
      name: default-failover
      namespace: bookinfo
    spec:
      host: "ratings.bookinfo.svc.cluster.local"
      trafficPolicy:
        loadBalancer:
          localityLbSetting:
            enabled: true
            failover:
              - from: us-east
                to: us-west
        outlierDetection:
          consecutive5xxErrors: 3
          interval: 10s
          baseEjectionTime: 1m

  4. DestinationRule をデプロイします。次のコマンドを入力します。<DestinationRule> にはファイルへのフルパスを追加します。

    $ oc create -n <application namespace> -f <DestinationRule.yaml>

    以下に例を示します。

    $ oc create -n bookinfo -f green-mesh-us-west-DestinationRule.yaml
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