1.19.6. ServiceMeshExtension リソースから WasmPlugin リソースへの移行


ServiceMeshExtension API は、Red Hat OpenShift Service Mesh バージョン 2.2 で非推奨になり、今後のリリースで削除される予定です。ServiceMeshExtention API を使用している場合は、WebAssembly 拡張を引き続き使用するために WasmPlugin API に移行する必要があります。

API は非常に似ています。移行の手順は、以下の 2 つのステップで設定されます。

  1. プラグインファイルの名前を変更し、モジュールパッケージを更新する。
  2. 更新されたコンテナーイメージを参照する WasmPlugin リソースを作成する。

1.19.6.1. API の変更

新しい WasmPlugin API は ServiceMeshExtension に似ていますが、いくつかの違いがあります (特にフィールド名)。

表1.22 ServiceMeshExtensions と WasmPluginの間のフィールドの変更
ServiceMeshExtensionWasmPlugin

spec.config

spec.pluginConfig

spec.workloadSelector

spec.selector

spec.image

spec.url

spec.phase 有効な値: PreAuthN、PostAuthN、PreAuthZ、PostAuthZ、PreStats、PostStats

spec.phase 有効な値: <empty>、AUTHN、AUTHZ、STATS

以下は、ServiceMeshExtension リソースを WasmPlugin リソースに変換する方法の例になります。

ServiceMeshExtension リソース

apiVersion: maistra.io/v1
kind: ServiceMeshExtension
metadata:
  name: header-append
  namespace: istio-system
spec:
  workloadSelector:
    labels:
      app: httpbin
  config:
    first-header: some-value
    another-header: another-value
  image: quay.io/maistra-dev/header-append-filter:2.2
  phase: PostAuthZ
  priority: 100

上記の ServiceMeshExtension と等価な新しい WasmPlugin リソース

apiVersion: extensions.istio.io/v1alpha1
kind: WasmPlugin
metadata:
  name: header-append
  namespace: istio-system
spec:
  selector:
    matchLabels:
      app: httpbin
  url: oci://quay.io/maistra-dev/header-append-filter:2.2
  phase: STATS
  pluginConfig:
    first-header: some-value
    another-header: another-value

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