1.2.16. クラスターロギング
ログ転送 API が一般に利用可能になる
ログ転送 API が一般に利用できるようになりました。ログ転送 API により、カスタムリソースをログを転送するようにエンドポイントで設定し、コンテナー、インフラストラクチャー、および監査ログをクラスター内外の特定のエンドポイントに送信できます。ログ転送 API は Kafka ブローカーへの転送をサポートし、TLS を含む syslog RFC 3164 および RFC 5424 をサポートするようになりました。アプリケーションログを特定のプロジェクトからエンドポイントに転送することもできます。
一般利用開始日 (GA) より、ログ転送 API には複数の変更が含まれます。それらには、ログ転送カスタムリソース (CR) のパラメーター名の変更が含まれます。ログ転送テクノロジープレビューを使用している場合、必要な変更を既存のログ転送 CR に手動で加える必要があります。
ログメッセージへのラベルの追加
ログ転送 API を使用すると、アウトバウンドログメッセージに付けられるログメッセージにフリーテキストのラベルを追加できます。たとえば、データセンター別にログにラベルを付けることも、タイプ別にログにラベルを付けることもできます。オブジェクトに追加されるラベルもログメッセージと共に転送されます。
新規クラスターロギングダッシュボード
OpenShift Container Platform Web コンソールに 2 つの新規ダッシュボードが追加されました。これらは、クラスターロギングおよび Elasticsearch インスタンスの詳細な調査およびトラブルシューティングに使用するために、重要、低レベルのメトリクスと共にチャートを表示します。
OpenShift Logging ダッシュボードには、クラスターリソース、ガベージコレクション、クラスターのシャード、Fluentd 統計など、クラスターレベルでの Elasticsearch インスタンスについての詳細を表示するチャートが含まれます。
Logging/Elasticsearch Nodes ダッシュボードには、Elasticsearch インスタンスの詳細を表示するチャートが含まれます。これらのチャートの多くはノードレベルのものであり、これには、インデックス、シャード、リソースなどの詳細が含まれます。
Fluentd を調整するための新規パラメーター
新規 Fluentd パラメーターにより、Fluentd ログコレクターのパフォーマンスを調整できます。これらのパラメーターを使用して、以下を変更できます。
- Fluentd チャンクおよびチャンクバッファーのサイズ
- Fluentd チャンクのフラッシュ動作
- Fluentd チャンクの転送の再試行動作
これらのパラメーターは、クラスターロギングインスタンスでの待ち時間とスループット間のトレードオフを判別するのに役立ちます。