1.8.21.2. バグ修正
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以前のバージョンでは、NetworkManager の起動前に VMware vSphere メタデータからのホスト名が設定されず、ホスト名が後に設定される場合にこのメタデータが無視されました。今回のリリースにより、ホスト名が
vsphere-hostname.service
で設定され、この情報が vSphere メタデータで利用可能な場合に NetworkManager が起動するようになりました。(BZ#1904825) - 以前のバージョンでは、自動生成された Docker 設定シークレットには、統合された内部レジストリールートの認証情報が含まれませんでした。いずれかのルートでレジストリーにアクセスするための認証情報がないため、レジストリーへのアクセスを試行した Pod は認証情報がないために失敗しました。今回のリリースにより、デフォルトの Docker 認証情報シークレットへの設定されたすべてのレジストリールートが含まれ、Pod はそのルートのいずれかによって統合レジストリーに到達できるようになりました。(BZ#1931857)
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以前のバージョンでは、
/etc/pki/ca-trust/extracted
ファイルは書き込み不可能になる可能性があり、この場合、イメージレジストリー Operator は CA 証明書を Pod の信頼ストアに追加できませんでした。今回のリリースにより、emptyDir ボリュームは/etc/pki/ca-trust/extracted
にマウントされ、ボリュームは常に Pod で書き込み可能になりました。(BZ#1936984) -
以前のバージョンでは、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの vSphere の
nodeip-configuration
サービスの正しくない設定が OpenShift Container Platform 4.7 の Machine Config Operator (MCO) で修正されていましたが、OpenShift Container Platform 4.6 では修正されていませんでした。そのため、OpenShift Container Platform をバージョン 4.6.z から異なる 4.6.z にアップグレードしてから 4.7 にアップグレードすると、コントロールプレーンマシンが 4.6.z のアップグレードを完了する前にコントロールプレーンが 4.7 のアップグレードを完了している場合に、4.7 バージョンの MCO がアップグレード全体を停止していました。今回のリリースにより、nodeip-configuration
サービスの誤った設定が修正され、アップグレードが正常に実行できるようになりました。(BZ#1940585) - 以前のバージョンでは、HTTP リクエストが不要になる場合も閉じられず、Go ルーチンのリークが発生し、これにより時間の経過と共にメモリー使用量が増大しました。今回のリリースにより、HTTP リクエストは不要になると常に閉じられるようになりました。(BZ#1941563)
- 以前のバージョンでは、BZ#1936587 はグローバル CoreDNS キャッシュの最大 TTL を 900 秒に設定しました。その結果、アップストリームリゾルバーから受信される NXDOMAIN レコードが 900 秒間キャッシュされました。今回の更新により、最大 30 秒間、ネガティブな DNS 応答レコードが明示的にキャッシュされるようになりました。その結果、NXDOMAINs レコードの解決は 900 秒間キャッシュされなくなりました。(BZ#1944245)