9.2.13. 環境へのアクセスの有効化
デプロイ時に、OpenShift Container Platform マシンはすべて Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) テナントネットワークに作成されます。したがって、ほとんどの RHOSP デプロイメントでは直接アクセスできません。
インストール時に Floating IP アドレス (FIP) を使用して OpenShift Container Platform API およびアプリケーションのアクセスを設定できます。FIP を設定せずにインストールを完了することもできますが、インストーラーは API またはアプリケーションを外部からアクセスする方法を設定しません。
9.2.13.1. floating IP アドレスを使ったアクセスの有効化
OpenShift Container Platform API およびクラスターアプリケーションへの外部アクセス用に Floating IP (FIP) アドレスを作成します。
手順
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) CLI を使用して、API FIP を作成します。
$ openstack floating ip create --description "API <cluster_name>.<base_domain>" <external_network>
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) CLI を使用して、apps (アプリ)、または Ingress、FIP を作成します。
$ openstack floating ip create --description "Ingress <cluster_name>.<base_domain>" <external_network>
API および Ingress FIP の DNS サーバーに、これらのパターンに準拠するレコードを追加します。
api.<cluster_name>.<base_domain>. IN A <API_FIP> *.apps.<cluster_name>.<base_domain>. IN A <apps_FIP>
注記DNS サーバーを制御していない場合は、次のようなクラスタードメイン名を
/etc/hosts
ファイルに追加することで、クラスターにアクセスできます。-
<api_floating_ip> api.<cluster_name>.<base_domain>
-
<application_floating_ip> grafana-openshift-monitoring.apps.<cluster_name>.<base_domain>
-
<application_floating_ip> prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.<cluster_name>.<base_domain>
-
<application_floating_ip> oauth-openshift.apps.<cluster_name>.<base_domain>
-
<application_floating_ip> console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain>
-
application_floating_ip integrated-oauth-server-openshift-authentication.apps.<cluster_name>.<base_domain>
/etc/hosts
ファイル内のクラスタードメイン名により、クラスターの Web コンソールおよび監視インターフェイスへのローカルアクセスが許可されます。kubectl
またはoc
を使用することもできます。<application_floating_ip> を指す追加のエントリーを使用して、ユーザーアプリケーションにアクセスできます。このアクションにより、API およびアプリケーションは他のユーザーがアクセスできない状態になり、この状態は実稼働デプロイメントには適していませんが、開発およびテスト目的のインストールが可能になります。-
FIP を、以下のパラメーターの値として
install-config.yaml
ファイルに追加します。-
platform.openstack.ingressFloatingIP
-
platform.openstack.lbFloatingIP
-
これらの値を使用する場合には、install-config.yaml
ファイルの platform.openstack.externalNetwork
パラメーターの値として外部ネットワークを入力する必要もあります。
Floating IP アドレスを割り当て、ファイアウォール設定を更新することで、OpenShift Container Platform リソースがクラスター外で利用できる状態にすることができます。