1.14.6. ネットワークポリシーについて


Red Hat OpenShift Service Mesh は、Service Mesh コントロールプレーンおよびアプリケーションネームスペースで多数の NetworkPolicies リソースを自動的に作成し、管理します。これは、アプリケーションとコントロールプレーンが相互に通信できるようにするために使用されます。

たとえば、OpenShift Container Platform クラスターが SDN プラグインを使用するように設定されている場合、Red Hat OpenShift Service Mesh は各メンバープロジェクトで NetworkPolicy リソースを作成します。これにより、他のメッシュメンバーおよびコントロールプレーンからのメッシュ内のすべての Pod に対する ingress が有効になります。また、これにより Ingress がメンバープロジェクトのみに制限されます。メンバー以外のプロジェクトの Ingress が必要な場合は、NetworkPolicy を作成してそのトラフィックを許可する必要があります。Service Mesh から namespace を削除する場合、この NetworkPolicy リソースはプロジェクトから削除されます。

1.14.6.1. NetworkPolicy 自動作成の無効化

NetworkPolicy リソースの自動作成および管理を無効にする場合 (例: 会社のセキュリティーポリシーを適用したり、メッシュ内の Pod への直接アクセスを許可する場合など) はこれを実行できます。ServiceMeshControlPlane を編集し、spec.security.manageNetworkPolicyfalse に設定できます。

注記

spec.security.manageNetworkPolicy を無効にすると、Red Hat OpenShift Service Mesh は、NetworkPolicy オブジェクトをひとつも作成しません。システム管理者は、ネットワークを管理し、この原因の問題を修正します。

前提条件

  • Red Hat OpenShift Service Mesh Operator バージョン 2.1.1 以降がインストールされている。
  • ServiceMeshControlPlane リソースはバージョン 2.1 以降に更新されている。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators Installed Operators をクリックします。
  2. Project メニューから、Service Mesh コントロールプレーンをインストールしたプロジェクト (例: istio-system) を選択します。
  3. Red Hat OpenShift Service Mesh Operator をクリックします。Istio Service Mesh Control Plane 列で、ServiceMeshControlPlane の名前 (basic-install など) をクリックします。
  4. Create ServiceMeshControlPlane Details ページで、YAML をクリックして設定を変更します。
  5. 以下の例のように、ServiceMeshControlPlane フィールド spec.security.manageNetworkPolicyfalse に設定します。

    apiVersion: maistra.io/v2
    kind: ServiceMeshControlPlane
    spec:
      security:
          manageNetworkPolicy: false
  6. Save をクリックします。
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