1.2.2.23. Red Hat OpenShift Service Mesh 2.0.4 の新機能


Red Hat OpenShift Service Mesh の本リリースでは、CVE (Common Vulnerabilities and Exposures) およびバグ修正に対応しています。

重要

CVE-2021-29492 および CVE-2021-31920 に対応するために、手動による手順を完了する必要があります。

1.2.2.23.1. CVE-2021-29492 および CVE-2021-31920 で必要な手動による更新

Istio にはリモートで悪用可能な脆弱性があり、複数のスラッシュまたはエスケープされたスラッシュ文字 (%2F または %5C) を持つ HTTP リクエストパスが、パスベースの認証ルールが使用される場合に Istio 認証ポリシーを無視する可能性があります。

たとえば、Istio クラスター管理者が、パス /admin での要求を拒否する認証 DENY ポリシーを定義すると仮定します。URL パス //admin に送信される要求は、認証ポリシーによって拒否されません。

RFC 3986 に応じて、複数のスラッシュを持つパス //admin は、/admin とは異なるパスとして処理される必要があります。ただし、一部のバックエンドサービスは、複数のスラッシュを単一のスラッシュにマージして URL パスを正規化することを選択します。これにより、認証ポリシーがバイパスされ (//admin/admin に一致しません)、ユーザーはバックエンドのパス (/admin) でリソースにアクセスできます。これにより、セキュリティーのインシデントを示されます。

ALLOW action + notPaths フィールドまたは DENY action + paths field パターンを使用する認証ポリシーがある場合、クラスターはこの脆弱性の影響を受けます。これらのパターンは、予期しないポリシーのバイパスに対して脆弱です。

以下の場合、クラスターはこの脆弱性の影響を受けません。

  • 認証ポリシーがありません。
  • 認証ポリシーは、paths または notPaths フィールドを定義しません。
  • 認証ポリシーは、ALLOW action + paths フィールドまたは DENY action + notPaths フィールドのパターンを使用します。これらのパターンは、ポリシーのバイパスではなく、予期しない拒否を生じさせる可能性があります。このような場合、アップグレードは任意です。
注記

パスの正規化向けの Red Hat OpenShift Service Mesh 設定の場所は、Istio 設定とは異なります。

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