1.11.4. コントロールプレーンのアップグレード
マイナーおよびメジャーリリースのコントロールプレーンを手動で更新する必要があります。コミュニティーの Istio プロジェクトはカナリアアップグレードを推奨していますが、Red Hat OpenShift Service Mesh はインプレースアップグレードのみをサポートしています。Red Hat OpenShift Service Mesh では、各マイナーリリースから次のマイナーリリースに順番にアップグレードする必要があります。たとえば、バージョン 2.0 からバージョン 2.1 にアップグレードしてから、バージョン 2.2 にアップグレードする必要があります。Red Hat OpenShift Service Mesh 2.0 から 2.2 に直接更新することはできません。
サービスメッシュコントロールプレーンをアップグレードすると、Operator が管理するすべてのリソース (ゲートウェイなど) もアップグレードされます。
複数のバージョンのコントロールプレーンを同じクラスターにデプロイできますが、Red Hat OpenShift Service Mesh は、サービスメッシュのカナリアアップグレードをサポートしていません。つまり、spec.version
の値が異なるさまざまな SCMP リソースを使用できますが、同じメッシュを管理することはできません。
1.11.4.1. バージョン 2.1 から 2.2 へのアップグレードに伴う変更
Service Mesh コントロールプレーンをバージョン 2.1 から 2.2 にアップグレードすると、次の動作変更が導入されます。
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istio-node
DaemonSet は、アップストリームの Istio の名前と一致するようにistio-cni-node
に名前が変更されました。 -
Istio 1.10 は、デフォルトで
lo
ではなくeth0
を使用してトラフィックをアプリケーションコンテナーに送信するように Envoy を更新しました。 -
このリリースでは、
WasmPlugin
API のサポートが追加され、ServiceMeshExtentionAPI
が廃止されました。
エクステンションの移行に関する詳細は、ServiceMeshExtension から WasmPlugin リソースへの移行 を参照してください。