7.2.2. コマンドラインでのクラスター容量ツールの実行
コマンドラインから OpenShift Container Platform クラスター容量ツールを実行して、クラスターにスケジュール設定可能な Pod 数を見積ることができます。
前提条件
- OpenShift Cluster Capacity Tool を実行します。これは、RedHat エコシステムカタログからコンテナーイメージとして入手できます。
ツールがリソース使用状況を見積もるために使用するサンプル
Pod
仕様ファイルを作成します。podspec
はそのリソース要件をlimits
またはrequests
として指定します。クラスター容量ツールは、Pod のリソース要件をその見積もりの分析に反映します。Pod
仕様入力の例は以下の通りです。apiVersion: v1 kind: Pod metadata: name: small-pod labels: app: guestbook tier: frontend spec: containers: - name: php-redis image: gcr.io/google-samples/gb-frontend:v4 imagePullPolicy: Always resources: limits: cpu: 150m memory: 100Mi requests: cpu: 150m memory: 100Mi
手順
コマンドラインでクラスター容量ツールを使用するには、次のようにします。
ターミナルから、RedHat レジストリーにログインします。
$ podman login registry.redhat.io
クラスター容量ツールのイメージをプルします。
$ podman pull registry.redhat.io/openshift4/ose-cluster-capacity
クラスター容量ツールを実行します。
$ podman run -v $HOME/.kube:/kube:Z -v $(pwd):/cc:Z ose-cluster-capacity \ /bin/cluster-capacity --kubeconfig /kube/config --podspec /cc/pod-spec.yaml \ --verbose 1
- 1
--verbose
オプションを追加して、クラスター内の各ノードでスケジュールできる Pod の数の詳細な説明を出力することもできます。
出力例
small-pod pod requirements: - CPU: 150m - Memory: 100Mi The cluster can schedule 88 instance(s) of the pod small-pod. Termination reason: Unschedulable: 0/5 nodes are available: 2 Insufficient cpu, 3 node(s) had taint {node-role.kubernetes.io/master: }, that the pod didn't tolerate. Pod distribution among nodes: small-pod - 192.168.124.214: 45 instance(s) - 192.168.124.120: 43 instance(s)
上記の例では、クラスターにスケジュールできる推定 Pod の数は 88 です。