4.11.4. ノードのオーバーコミットについて
オーバーコミット環境では、最適なシステム動作を提供できるようにノードを適切に設定する必要があります。
ノードが起動すると、メモリー管理用のカーネルの調整可能なフラグが適切に設定されます。カーネルは、物理メモリーが不足しない限り、メモリーの割り当てに失敗するこはありません。
この動作を確認するため、OpenShift Container Platform は、vm.overcommit_memory
パラメーターを 1
に設定し、デフォルトのオペレーティングシステムの設定を上書きすることで、常にメモリーをオーバーコミットするようにカーネルを設定します。
また、OpenShift Container Platform は vm.panic_on_oom
パラメーターを 0
に設定することで、メモリーが不足したときでもカーネルがパニックにならないようにします。0 の設定は、Out of Memory (OOM) 状態のときに oom_killer を呼び出すようカーネルに指示します。これにより、優先順位に基づいてプロセスを強制終了します。
現在の設定は、ノードに以下のコマンドを実行して表示できます。
$ sysctl -a |grep commit
出力例
vm.overcommit_memory = 1
$ sysctl -a |grep panic
出力例
vm.panic_on_oom = 0
上記のフラグはノード上にすでに設定されているはずであるため、追加のアクションは不要です。
各ノードに対して以下の設定を実行することもできます。
- CPU CFS クォータを使用した CPU 制限の無効化または実行
- システムプロセスのリソース予約
- Quality of Service (QoS) 層でのメモリー予約