3.2.6. サイドカーコンテナーの挿入
Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォームは、アプリケーションの Pod 内のプロキシーサイドカーコンテナーを使用してエージェントを提供します。Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator は、Agent サイドカーを Deployment ワークロードに挿入できます。自動のサイドカーコンテナー挿入を有効にしたり、手動で管理したりできます。
3.2.6.1. サイドカーコンテナーの自動挿入
Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator は、Jaeger Agent サイドカーを Deployment ワークロードに挿入できます。サイドカーの自動挿入を有効にするには、sidecar.jaegertracing.io/inject
アノテーションセットを文字列 true
または $ oc get jaegers
を実行して返される分散トレースプラットフォームインスタンス名に追加します。true
を指定する場合、デプロイメントとして単一の分散トレースプラットフォームインスタンスのみが同じ namespace に存在する必要があります。そうでない場合に、Operator は使用する分散トレースプラットフォームインスタンスを判別することができません。デプロイメントの特定の分散トレースプラットフォームインスタンス名は、その namespace に適用される true
よりも優先されます。
以下のスニペットは、サイドカーコンテナーを挿入する単純なアプリケーションを示しています。エージェントは、同じ namespace で利用可能な単一の分散トレースプラットフォームインスタンスを参照します。
サイドカーの自動挿入の例
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
name: myapp
annotations:
"sidecar.jaegertracing.io/inject": "true" 1
spec:
selector:
matchLabels:
app: myapp
template:
metadata:
labels:
app: myapp
spec:
containers:
- name: myapp
image: acme/myapp:myversion
- 1
- 文字列
true
または Jaeger インスタンスの名前のいずれかに設定します。
サイドカーコンテナーが挿入されると、エージェントは localhost
のデフォルトの場所でアクセスできます。