1.15.4. 分散トレース
分散トレースは、アプリケーションのサービス呼び出しのパスを追跡して、アプリケーション内の個々のサービスのパフォーマンスを追跡するプロセスです。アプリケーションでユーザーがアクションを起こすたびに、要求が実行され、多くのサービスが応答を生成するために対話する必要がある場合があります。この要求のパスは、分散トランザクションと呼ばれます。
Red Hat OpenShift Service Mesh は Red Hat OpenShift 分散トレースを使用して、開発者がマイクロサービスアプリケーションで呼び出しフローを表示できるようにします。
1.15.4.1. 既存の分散トレースインスタンスの接続
OpenShift Container Platform に既存の Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォームインスタンスがある場合、分散トレースにそのインスタンスを使用するように ServiceMeshControlPlane
リソースを設定できます。
前提条件
- Red Hat OpenShift 分散トレースインスタンスがインストールされ、設定されている。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators
Installed Operators をクリックします。 - Project メニューをクリックし、Service Mesh コントロールプレーンをインストールしたプロジェクト (例: istio-system) を選択します。
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Red Hat OpenShift Service Mesh Operator をクリックします。Istio Service Mesh Control Plane 列で、
ServiceMeshControlPlane
リソースの名前 (basic
など) をクリックします。 分散トレースプラットフォームインスタンスの名前を
ServiceMeshControlPlane
に追加します。- YAML タブをクリックします。
分散トレースプラットフォームインスタンスの名前を
ServiceMeshControlPlane
リソースのspec.addons.jaeger.name
に追加します。以下の例では、str-tracing-production
は分散トレースプラットフォームインスタンスの名前です。分散トレースの設定例
spec: addons: jaeger: name: distr-tracing-production
- Save をクリックします。
-
Reload をクリックして、
ServiceMeshControlPlane
リソースが正しく設定されていることを確認します。