6.5. Kibana の設定


OpenShift Container Platform は Kibana を使用して、Fluentd によって収集され、Elasticsearch によってインデックス化されるログデータを表示します。

冗長性を確保するために Kibana をスケーリングし、Kibana ノードの CPU およびメモリーを設定することができます。

注記

特に指示がない場合は、これらの設定を実行する前にクラスターロギングを管理外の状態に設定する必要があります。詳細は、「クラスターロギングの管理状態の変更」を参照してください。

6.5.1. Kibana CPU およびメモリー制限の設定

それぞれのコンポーネント仕様は、CPU とメモリーの両方への調整を許可します。

手順

  1. openshift-logging プロジェクトでクラスターロギングのカスタムリソース (CR) を編集します。

    $ oc edit ClusterLogging instance
    apiVersion: "logging.openshift.io/v1"
    kind: "ClusterLogging"
    metadata:
      name: "instance"
    
    ....
    
    spec:
        visualization:
          type: "kibana"
          kibana:
            replicas:
          resources:  1
            limits:
              memory: 1Gi
            requests:
              cpu: 500m
              memory: 1Gi
          proxy:  2
            resources:
              limits:
                memory: 100Mi
              requests:
                cpu: 100m
                memory: 100Mi
    1
    各ノードに割り当てる CPU およびメモリー制限を指定します。
    2
    Kibana プロキシーに割り当てる CPU およびメモリー制限を指定します。

6.5.2. 冗長性を確保するための Kibana のスケーリング

冗長性を確保するために Kibana デプロイメントをスケーリングできます。

手順

  1. openshift-logging プロジェクトでクラスターロギングのカスタムリソース (CR) を編集します。

    $ oc edit ClusterLogging instance
    $ oc edit ClusterLogging instance
    
    apiVersion: "logging.openshift.io/v1"
    kind: "ClusterLogging"
    metadata:
      name: "instance"
    
    ....
    
    spec:
        visualization:
          type: "kibana"
          kibana:
            replicas: 1 1
    1
    Kibana ノードの数を指定します。

6.5.3. Kibana Visualize ツールのインストール

Kibana の Visualize タブを使用すると、コンテナーログの監視用に視覚化やダッシュボードを作成でき、管理者ユーザー (cluster-admin または cluster-reader) はデプロイメント、namespace、Pod、およびコンテナーごとにログを表示することができます。

手順

ダッシュボードおよび他の Kibana UI オブジェクトを読み込むには、以下を実行します。

  1. 必要な場合は、Cluster Logging Operator のインストール時にデフォルトで作成される Kibana ルートを取得します。

    $ oc get routes -n openshift-logging
    
    NAMESPACE                  NAME                       HOST/PORT                                                            PATH     SERVICES                   PORT    TERMINATION          WILDCARD
    openshift-logging          kibana                     kibana-openshift-logging.apps.openshift.com                                   kibana                     <all>   reencrypt/Redirect   None
  2. Elasticsearch Pod の名前を取得します。

    $ oc get pods -l component=elasticsearch
    
    NAME                                            READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    elasticsearch-cdm-5ceex6ts-1-dcd6c4c7c-jpw6k    2/2     Running   0          22h
    elasticsearch-cdm-5ceex6ts-2-f799564cb-l9mj7    2/2     Running   0          22h
    elasticsearch-cdm-5ceex6ts-3-585968dc68-k7kjr   2/2     Running   0          22h
  3. この手順で必要とされるユーザーごとに必要な設定を作成します。

    1. ダッシュボードを追加する必要のあるユーザーとして Kibana ダッシュボードにログインします。

      https://kibana-openshift-logging.apps.openshift.com 1
      1
      URL は Kibana ルートです。
    2. Authorize Access ページが表示される場合、すべてのパーミッションを選択してから Allow selected permissions をクリックします。
    3. Kibana ダッシュボードからログアウトします。
  4. Elastiscearch Pod のいずれかの名前を使用して、Pod が置かれているプロジェクトで以下のコマンドを実行します。

    $ oc exec <es-pod> -- es_load_kibana_ui_objects <user-name>

    例:

    $ oc exec elasticsearch-cdm-5ceex6ts-1-dcd6c4c7c-jpw6k -- es_load_kibana_ui_objects <user-name>
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