1.5. ブロックボリュームのサポート
PV および PVC 仕様に API フィールドを組み込み、raw ブロックボリュームを静的にプロビジョニングできます。
raw ブロックボリュームを使用する Pod は、特権付きコンテナーを許可するように設定する必要があります。
以下の表は、ブロックボリュームをサポートするボリュームプラグインを表示しています。
ボリュームプラグイン | 手動のプロビジョニング | 動的なプロビジョニング |
---|---|---|
AWS EBS | ✅ | ✅ |
ファイバーチャネル | ✅ | |
HostPath | ||
iSCSI | ✅ | |
NFS | ||
VMware vSphere | ✅ | ✅ |
ブロックボリュームのサポートはテクノロジープレビュー機能でのみ利用可能です。テクノロジープレビュー機能は Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲についての詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview/ を参照してください。
1.5.1. ブロックボリュームの例
PV の例
apiVersion: v1
kind: PersistentVolume
metadata:
name: block-pv
spec:
capacity:
storage: 10Gi
accessModes:
- ReadWriteOnce
volumeMode: Block 1
persistentVolumeReclaimPolicy: Retain
fc:
targetWWNs: ["50060e801049cfd1"]
lun: 0
readOnly: false
- 1
volumeMode
フィールドは、この PV が raw ブロックボリュームであることを示します。
PVC の例
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
name: block-pvc
spec:
accessModes:
- ReadWriteOnce
volumeMode: Block 1
resources:
requests:
storage: 10Gi
- 1
volumeMode
フィールドは、raw ブロックの PVC が要求されていることを示します。
Pod 仕様の例
apiVersion: v1 kind: Pod metadata: name: pod-with-block-volume spec: containers: - name: fc-container image: fedora:26 command: ["/bin/sh", "-c"] args: [ "tail -f /dev/null" ] volumeDevices: 1 - name: data devicePath: /dev/xvda 2 volumes: - name: data persistentVolumeClaim: claimName: block-pvc 3
値 | デフォルト |
---|---|
Filesystem | Yes |
Block | No |
PV VolumeMode | PVC VolumeMode | バインディングの結果 |
---|---|---|
Filesystem | Filesystem | バインド |
Unspecified | Unspecified | バインド |
Filesystem | Unspecified | バインド |
Unspecified | Filesystem | バインド |
Block | Block | バインド |
Unspecified | Block | バインドなし |
Block | Unspecified | バインドなし |
Filesystem | Block | バインドなし |
Block | Filesystem | バインドなし |
値を指定しないと、Filesystem
のデフォルト値が指定されます。