6.5. 機能ゲートの使用による各種機能の有効化
管理者は、テクノロジープレビュー機能をオンにすることができます。
6.5.1. 機能ゲートおよびテクノロジープレビュー機能について
機能ゲートのカスタムリソースを使用して、クラスター全体でテクノロジープレビュー機能を有効にすることができます。たとえば、これにより、テクノロジープレビュー機能を実稼働クラスターでは無効にしつつ、これらをテストクラスターで有効にし、完全にテストを実施することができます。
機能ゲートを使用してテクノロジープレビュー機能をオンにした後にそれらをオフにすることはできません。 クラスターをアップグレードできなくなります。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲についての詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview/ を参照してください。
6.5.2. FeatureGate の影響を受ける機能
以下のテクノロジープレビュー機能が OpenShift Container Platform に含まれています。
FeatureGate | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
| 特定の Pod に「Critical」のアノテーションを付け、それらのスケジューリングが保証されるようにします。 | True |
| クラスター上でのサーバー TLS 証明書のローテーションを有効にします。 | True |
| Pod でのプロセス数 (PID) を制限するサポートを有効にします。 | True |
| マシンプール内の正常でないマシンの自動修復を有効にします。 | False |
| raw ブロックボリュームのサポートを実装するために外部 CSI ドライバーを有効にします。 | False |
|
ローカルの一時ストレージの消費、および | False |
機能ゲートカスタムリソースを編集して、 MachineHealthCheck
および CSIBlockVolume
機能を有効にできます。これらの機能をオンにすると元に戻すことができなくなり、クラスターのアップグレードができなくなります。
LocalStorageCapacityIsolation
は有効にできません。
6.5.3. 機能ゲートの使用によるテクノロジープレビュー機能の有効化
cluster
という名前の機能ゲートカスタムリソースを openshift-config
プロジェクトで編集し、クラスター内のすべてのノードに対して MachineHealthCheck
および CSIBlockVolume
テクノロジープレビュー機能をオンにできます。
有効化
機能ゲートカスタムリソースを使用してテクノロジープレビュー機能をオンにすると元に戻すことができなくなり、アップグレードができなくなります。
手順
クラスター全体でテクノロジープレビュー機能をオンにするには、以下の手順を実行します。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Administration
Custom Resource Definitions ページに切り替えます。 - Custom Resource Definitions ページで、FeatureGate をクリックします。
-
Custom Resource Definitions ページで、 Actions
View Instances をクリックします。 - Feature Gates ページで、Create Feature Gates をクリックします。
featureSet
パラメーターを追加します。apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: FeatureGate metadata: name: cluster spec: featureSet: "TechPreviewNoUpgrade" 1
- 1
featureSet: "TechPreviewNoUpgrade"
パラメーターを追加します。
- Save をクリックします。