29.2. OProfile の設定
OProfile を実行する前に、設定する必要があります。少なくとも、カーネルの監視(またはカーネルを監視しない選択)を選択することが必要です。次のセクションでは、opcontrol ユーティリティーを使用して OProfile を設定する方法を説明します。opcontrol コマンドを実行すると、設定オプションが
/root/.oprofile/daemonrc
ファイルに保存されます。
29.2.1. カーネルの指定
まず、OProfile がカーネルを監視するかどうかを設定します。これは、OProfile を起動する前に必要となる唯一の設定オプションです。その他はすべてオプションです。
カーネルを監視するには、root で以下のコマンドを実行します。
~]# opcontrol --setup --vmlinux=/usr/lib/debug/lib/modules/`uname -r`/vmlinux
debuginfo パッケージのインストール
カーネルを監視するには、カーネルの debuginfo パッケージをインストールする必要があります(非圧縮カーネルが含まれます)。
カーネルを監視しないように OProfile を設定するには、root で以下のコマンドを実行します。
~]# opcontrol --setup --no-vmlinux
このコマンドは、
oprofile
カーネルモジュールも読み込みます(まだ読み込まれていない場合は)、/dev/oprofile/
ディレクトリーを作成します(存在しない場合)。このディレクトリーの詳細は、「/dev/oprofile/
について」 を参照してください。
カーネル内でサンプルを収集するべきかどうかを設定することにより、収集されるデータのみが変更され、収集したデータが保存される方法や場所は変更されません。カーネルライブラリーおよびアプリケーションライブラリー用にさまざまなサンプルファイルを生成するには、「カーネルとユーザー空間プロファイルの分離」 を参照してください。