B.2.7. 検証
パッケージの検証は、パッケージからインストールしたファイルに関する情報と、元のパッケージからの同じ情報を比較します。また、検証により、各ファイルのファイルサイズ、MD5 合計、パーミッション、タイプ、所有者、およびグループを比較します。
コマンド rpm -V はパッケージを検証します。クエリーに一覧表示される 検証オプション のいずれかを使用して、検証するパッケージを指定できます。検証の簡単な使用方法は rpm -V ツリー です。これは、tree パッケージ内のすべてのファイルが、最初にインストールした時と同じであることを検証します。以下に例を示します。
- 特定のファイルを含むパッケージを確認するには、次のコマンドを実行します。
rpm -Vf /usr/bin/tree
この例では、/usr/bin/tree
は、パッケージのクエリーに使用されるファイルへの絶対パスです。 - システム全体でインストールされたすべてのパッケージ(これには多少時間がかかります)を確認するには、以下のコマンドを実行します。
rpm -Va
- RPM パッケージファイルに対してインストール済みのパッケージを確認するには、次のコマンドを実行します。
rpm -Vp tree-1.5.3-2.el6.x86_64.rpm
このコマンドは、RPM データベースが破損していると思われる場合に便利です。
すべてが適切に検証された場合、出力はありません。不一致がある場合は、それらが表示されます。出力の形式は 8 文字の文字列("
c
は設定ファイルを示します)、ファイル名です。8 文字はそれぞれ、ファイルの 1 つの属性と RPM データベースに記録された属性の値を比較した結果を示します。1 回の期間(.
)は、テストに合格したことを意味します。以下の文字は、特定の不一致を示しています。
5
- MD5 checksumS
- ファイルサイズL
- シンボリックリンクT
- ファイル変更時間D
- deviceU
- userG
- groupM
- モード(パーミッションおよびファイルタイプを含む)?
- 読み取りできないファイル(ファイルパーミッションエラーなど)
出力が表示された場合は、最善の判断を使用して、パッケージを削除したり、再インストールするか、別の方法で問題を修正する必要があるかどうかを判断します。