8.4.5. yum リポジトリーの追加、有効化、および無効化
「[repository] オプションの設定」 Yum リポジトリーの定義に使用できる各種のオプションを説明しました。本セクションでは、yum-config-manager コマンドを使用してリポジトリーを追加、有効化、および無効化する方法を説明します。
/etc/yum.repos.d/redhat.repo ファイル
システムが証明書ベースの
Red Hat Network
に登録されると、Red Hat サブスクリプションマネージャーツールを使用して、/etc/yum.repos.d/redhat.repo
ファイル内のリポジトリーを管理します。Red Hat Network
にシステムを登録する方法や、Red Hat Subscription Manager ツールを使用してサブスクリプションを管理する方法は、6章システム登録およびサブスクリプション管理 を参照してください。
yum リポジトリーの追加
新しいリポジトリーを定義するには、
[repository]
セクションを /etc/yum.conf
ファイル、または /etc/yum.repos.d/
ディレクトリーの .repo
ファイルに追加します。このディレクトリーにある .repo
ファイル拡張子が付いたすべてのファイルは、yum が読み取ります。リポジトリーは、/etc/yum.conf
ではなく、ここに定義することが推奨されます。
信頼できないソフトウェアソースを使用する場合は注意してください。
ソフトウェアパッケージを、Red Hat Network 以外の未検証または信頼できないソフトウェアソースから取得してインストールする場合には、セキュリティー上のリスクが伴います。セキュリティー、安定性、互換性、保全性の問題が発生する可能性があります。
yum リポジトリーは、一般的に
.repo
ファイルを提供します。このようなリポジトリーをシステムに追加して有効にするには、root
で以下のコマンドを実行します。
yum-config-manager --add-repo
repository_url
repository_url は、
.repo
ファイルへのリンクになります。たとえば、http://www.example.com/example.repo にあるリポジトリーを追加するには、シェルプロンプトで以下を入力します。
~]# yum-config-manager --add-repo http://www.example.com/example.repo
Loaded plugins: product-id, refresh-packagekit, subscription-manager
adding repo from: http://www.example.com/example.repo
grabbing file http://www.example.com/example.repo to /etc/yum.repos.d/example.repo
example.repo | 413 B 00:00
repo saved to /etc/yum.repos.d/example.repo
yum リポジトリーの有効化
特定のリポジトリーを有効にするには、
root
で次のコマンドを実行します。
yum-config-manager --enable
repository
repository は一意のリポジトリー ID です( yum repolist all を使用して、利用可能なリポジトリー ID を一覧表示します)。別の方法では、glob 表現を使用すると、一致するすべてのリポジトリーを有効にできます。
yum-config-manager --enable
glob_expression
たとえば、
[example]
セクション、[example-debuginfo]
セクション、および [example-source]
セクションで定義されたリポジトリーを有効にするには、以下を入力します。
~]# yum-config-manager --enable example\* Loaded plugins: product-id, refresh-packagekit, subscription-manager ============================== repo: example ============================== [example] bandwidth = 0 base_persistdir = /var/lib/yum/repos/x86_64/6Server baseurl = http://www.example.com/repo/6Server/x86_64/ cache = 0 cachedir = /var/cache/yum/x86_64/6Server/example [output truncated]
成功すると、yum-config-manager --enable コマンドは現在のリポジトリー設定を表示します。
yum リポジトリーの無効化
Yum リポジトリーを無効にするには、
root
で以下のコマンドを実行します。
yum-config-manager --disable
repository
repository は一意のリポジトリー ID です( yum repolist all を使用して、利用可能なリポジトリー ID を一覧表示します)。yum-config-manager --enable と同様に、glob 表現を使用して、一致するすべてのリポジトリーを同時に無効にできます。
yum-config-manager --disable
glob_expression
成功すると、yum-config-manager --disable コマンドは現在の設定を表示します。