28.4.2. 標準 ABRT インストールでサポートされているイベント
現在、標準 ABRT インストールには、多くのデフォルトの分析、収集、およびレポートイベントがあります。これらのイベントの一部は、ABRT GUI アプリケーションを使用して設定可能です( ABRT GUI を使用したイベント設定の詳細は、「ABRT GUI でのイベント設定」を参照してください)。ABRT GUI は、完全なイベント名ではなく、ユーザーが読みやすい名前の一意部分のみを表示します。たとえば、
analyze_xsession_errors
イベントは、ABRT GUI で Collect .xsession-errors とし
て表示されます。以下は、ABRT の標準インストールで提供される、デフォルトの分析、収集、レポートイベントの一覧です。
- analyze_VMcore - 仮想マシンコアの分析
- アプリケーションの問題データに対して GDB (GNU Debugger)を実行し、カーネルの
バックトレース
を生成します。/etc/libreport/events.d/vmcore_event.conf
設定ファイルで定義されます。 - analyze_LocalGDB: Local GNU Debugger
- アプリケーションの問題データに対して GDB (GNU Debugger)を実行し、プログラムの
バックトレース
を生成します。これは/etc/libreport/events.d/ccpp_event.conf
設定ファイルで定義されます。 - analyze_xsession_errors - Collect .xsession-errors
~/.xsession-errors
ファイルから関連する行を問題レポートに保存します。これは/etc/libreport/events.d/ccpp_event.conf
設定ファイルで定義されます。- report_Logger - ロガー
- 問題レポートを作成して、指定のローカルファイルに保存します。これは
/etc/libreport/events.d/print_event.conf
設定ファイルで定義されます。 - report_RHTSupport - Red Hat カスタマーサポート
- Red Hat テクニカルサポートシステムに問題を報告します。これは、Red Hat Enterprise Linux のユーザーを対象としています。これは、
/etc/libreport/events.d/gitopssupport_event.conf
設定ファイルで定義されます。 - report_Mailx — Mailx
- 問題レポートを Mailx ユーティリティーを介して指定のメールアドレスに送信します。これは
/etc/libreport/events.d/mailx_event.conf
設定ファイルで定義されます。 - report_Kerneloops — Kerneloops.org
- カーネル問題を oops トラッカーに送信します。これは
/etc/libreport/events.d/koops_event.conf
設定ファイルで定義されます。 - report_Uploader - Report uploader
FTP
またはSCP
プロトコルを使用して、問題データの tarball(.tar.gz)アーカイブを、選択した宛先にアップロードします。これは/etc/libreport/events.d/uploader_event.conf
設定ファイルで定義されます。