21.2.2.4. vsftpd 用の SELinux ポリシー
(他の
ftpd
プロセスとともに) vsftpd
デーモンを管理する SELinux ポリシーは、強制アクセス制御を定義します。これはデフォルトでは、最低限必要なアクセスに基づいています。FTP
デーモンが特定のファイルまたはディレクトリーにアクセスできるようにするには、それらに適切なラベルを割り当てる必要があります。
たとえば、ファイルを匿名で共有できるようにするには、
public_content_t
ラベルを共有するファイルおよびディレクトリーに割り当てる必要があります。これは、chcon コマンドを root
として使用して実行できます。
~]# chcon -R -t public_content_t /path/to/directory
上記のコマンドでは、/path/to/directory を、ラベルを割り当てるディレクトリーへのパスに置き換えます。同様に、ファイルのアップロード用にディレクトリーを設定する場合は、その特定のディレクトリーに
public_content_rw_t
ラベルを割り当てる必要があります。さらに、SELinux のブール値オプション allow_ftpd_anon_write
を 1
に設定する必要があります。以下のように、setsebool コマンドを root
で実行します。
~]# setsebool -P allow_ftpd_anon_write=1
ローカルユーザーが
FTP
経由でホームディレクトリーにアクセスできるようにするには、Red Hat Enterprise Linux 6nbsp;Hat Enterprise Red Hat Enterprise Linux 6nbsp;LinuxRed Hat Enterprise Linux 6nbsp;6 のデフォルト設定である FTP でホームディレクトリーにアクセスできるようにするには、ftp_home_dir
のブール値オプションを 1
に設定する必要があります。vsftpd
をスタンドアロンモードで実行できるようにするには(Red Hat Enterprise Linux 6nbsp;Hat Enterprise Linux 6nbsp;LinuxRed Hat Enterprise Linux 6nbsp;6 でデフォルトで有効)、ftpd_is_daemon
オプションも 1
に設定する必要があります。
FTP
に関する SELinux ポリシーの設定方法の他の便利なラベルやブール値オプションの例は、man ページの ftpd_selinux(8) を参照してください。SELinux 全般に関する詳細情報は、Red Hat Enterprise Linux 6 Security-Enhanced Linux をご覧ください。