B.2.6. クエリ
RPM データベースは、システムにインストールされているすべての RPM パッケージに関する情報を保存します。これは
/var/lib/rpm/
ディレクトリーに保存され、インストールされているパッケージ、各パッケージのバージョン、およびインストール以降のパッケージ内のファイルへの変更の算出に使用されます。
このデータベースをクエリーするには、-q オプションを使用します。rpm -q package name コマンドは、インストールされているパッケージのパッケージ名、バージョン、リリース番号を表示します。& lt;package_name>たとえば、rpm -q ツリーを使用してインストールされたパッケージ
ツリー
をクエリーすると、以下の出力が生成されます。
tree-1.5.2.2-4.el6.x86_64
RPM man ページのサブ見出しである以下の Package Selection オプション (詳細は man rpm を参照してください)を使用して、クエリーをさらに改良したり、フィルタリングしたりできます。
- -a: 現在インストールされているパッケージをすべてクエリーします。
- -f &
lt;file_name>
; - パッケージを所有する RPM データベースに <file_name> をクエリーし
ます。ファイルの絶対パスを指定します(例: rpm -qf ls ではなく rpm -qf/bin/
ls)。 - -p <
;package_file> -
アンインストールしたパッケージ <package_file> をクエリーし
ます。
クエリーされたパッケージに関する情報を表示する方法は複数あります。以下のオプションは、検索する情報のタイプを選択するために使用されます。これらは パッケージクエリー オプション と呼ばれます。
- -i は、名前、説明、リリース、サイズ、ビルド日、インストール日、ベンダー、その他のその他の情報など、パッケージ情報を表示します。
- -l は、パッケージに含まれるファイルの一覧を表示します。
- -s は、パッケージ内の全ファイルの状態を表示します。
- -d は、パッケージにドキュメントとしてマークされているファイルの一覧を表示します(man ページ、情報ページ、README など)。
- -c は、設定ファイルとしてマークされているファイルの一覧を表示します。インストール後に編集したファイルで、パッケージをお使いのシステムに適用およびカスタマイズします(例:
sendmail.cf
、passwd
、inittab
など)。
ファイルの一覧を表示するオプションについては、コマンドに -v を追加して、一般的な ls -l 形式でリストを表示します。