8.3.2. トランザクションの検証
単一のトランザクションのサマリーを表示するには、
root
で以下の形式で yum history summary コマンドを使用します。
yumhistory
summary
id
特定のトランザクションを詳しく調べる場合は、
root
で以下のコマンドを実行します。
yumhistory
info
id
id の引数は任意であり、省略すると、yum は自動的に最後のトランザクションを使用します。複数のトランザクションを指定する場合は、範囲を指定することもできます。
yumhistory
info
start_id..end_id
以下は、2 つのトランザクションに関する出力のサンプルです。それぞれ新しいパッケージを 1 つインストールしています。
~]# yum history info 4..5
Loaded plugins: product-id, refresh-packagekit, subscription-manager
Transaction ID : 4..5
Begin time : Thu Jul 21 15:10:46 2011
Begin rpmdb : 1107:0c67c32219c199f92ed8da7572b4c6df64eacd3a
End time : 15:33:15 2011 (22 minutes)
End rpmdb : 1109:1171025bd9b6b5f8db30d063598f590f1c1f3242
User : Jaromir Hradilek <jhradilek>
Return-Code : Success
Command Line : install screen
Command Line : install yum-plugin-security
Transaction performed with:
Installed rpm-4.8.0-16.el6.x86_64
Installed yum-3.2.29-17.el6.noarch
Installed yum-metadata-parser-1.1.2-16.el6.x86_64
Packages Altered:
Install screen-4.0.3-16.el6.x86_64
Install yum-plugin-security-1.1.30-17.el6.noarch
history info
また、トランザクション時に使用された設定オプション、特定のパッケージをインストールしたリポジトリー、その理由などの追加情報も閲覧できます。特定のトランザクションに関して入手可能な追加情報を表示する場合は、
root
で次のコマンドを実行します。
yumhistory
addon-info
id
yum history info と同様に、id を指定しないと、yum は自動的に最新のトランザクションを使用します。最新のトランザクションを確認する別の方法として、
last
キーワードを使用することもできます。
yumhistory
addon-info
last
たとえば、前述の例の最初のトランザクションでは、yum history addon-info コマンドは以下の出力を提供します。
~]# yum history addon-info 4
Loaded plugins: product-id, refresh-packagekit, subscription-manager
Transaction ID: 4
Available additional history information:
config-main
config-repos
saved_tx
history addon-info
この例では、3 種類の情報が表示されます。
config-main
- トランザクション中に使用された yum のグローバルオプション。グローバルオプションの変更方法は 「[main] オプションの設定」 を参照してください。config-repos
- 個々の Yum リポジトリー用のオプション。個々のリポジトリー用のオプションを変更する方法は 「[repository] オプションの設定」 を参照してください。saved_tx
- 別のマシンでトランザクションを繰り返すために yum load-transaction コマンドで使用できるデータ(以下を参照)。
選択した種類の追加情報を表示するには、
root
で以下のコマンドを実行します。
yumhistory
addon-info
id information