31.2. モジュール情報の表示
カーネルモジュールの詳細情報を表示するには、modinfo < module_name& gt; コマンドを実行します。
モジュール名が .ko で終了しない
カーネルモジュール名を module-init-tools ユーティリティーのいずれかの引数として入力する場合は、名前の末尾に拡張子
.ko を付けないでください。カーネルモジュール名には拡張子はありません。対応するファイルには拡張子があります。
たとえば、Intel PRO/1000 ネットワークドライバーである
e1000e モジュールに関する情報を表示するには、以下のコマンドを実行します。
例31.1 lsmod を使用したカーネルモジュール情報の一覧表示
以下は、modinfo 出力のフィールドの一部を表しています。
- filename
.koカーネルオブジェクトファイルへの絶対パス。modinfo -n を、filenameフィールドのみを出力するショートカットコマンドとして使用できます。- description
- モジュールの簡単な説明。modinfo -d を、説明フィールドのみを出力するショートカットコマンドとして使用できます。
- alias
aliasフィールドは、モジュールのエイリアスが存在する回数だけ表示され、存在しない場合は完全に省略されます。- 依存
- このフィールドには、このモジュールが依存するすべてのモジュールのコンマ区切りリストが含まれます。depends フィールドの削除モジュールに依存関係がない場合、
dependsフィールドは出力から省略される可能性があります。 - parm
- 各
parmフィールドは、parameter_name:descriptionの形式でモジュールパラメーターを 1 つ表示します。ここでは以下のようになります。- PARAMETER _NAME は、コマンドラインでモジュールパラメーターとして使用する場合や、
/etc/modprobe.d/ディレクトリーの.confファイルのオプション行に使用すべき構文です。 - description は、パラメーターの動作を簡単に説明し、パラメーターが受け入れる値のタイプ( int、unit、または array of intなど)を括弧で示すことが想定されています。
-pオプションを使用すると、モジュールがサポートするパラメーターの一覧を表示できます。ただし、便利な値タイプの情報は modinfo -p の出力から省略されるため、以下を実行すると便利です。例31.2 モジュールパラメーターの一覧表示
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