17.2.3. rndc ユーティリティーの使用
rndc ユーティリティーは、ローカルとリモートマシンの両方から
named
サービスの管理を可能にするコマンドラインツールです。以下のような使用法になります。
rndc [option...] command [command-option]
17.2.3.1. ユーティリティーの設定
サービスへの不正アクセスを防ぐには、
named
が選択したポート(デフォルトでは 953
)をリッスンするように設定し、サービスと rndc ユーティリティーの両方で同じキーを使用する必要があります。
パス | 説明 |
---|---|
/etc/named.conf | named サービス用のデフォルト設定ファイル |
/etc/rndc.conf | rndc ユーティリティー用のデフォルト設定ファイル |
/etc/rndc.key | デフォルトキーの場所 |
rndc 設定は
/etc/rndc.conf
に配置されています。ファイルが存在しない場合は、ユーティリティーは、rndc-confgen -a コマンドを使用したインストールプロセス中に自動的に生成される、/etc/rndc.key
にあるキーを使用します。
named
サービスは、「その他のステートメントタイプ」 に記載されている よう
に、/etc/named.conf
設定ファイルの control ステートメントを使用して設定されます。このステートメントが存在しない限り、ループバックアドレス( 127.0.0.1
)からの接続のみが許可され、/etc/rndc.key
にあるキーが使用されます。
このトピックの詳細は、「その他のリソース」 に記載されている man ページと 『BIND 9 Administrator Reference Manual』 を参照してください。
適切なパーミッションの設定
特権のないユーザーがサービスに制御コマンドを送信しないようにするには、root のみが
/etc/rndc.key
ファイルを読み取れるようにします。
~]# chmod o-rwx /etc/rndc.key